過去レース視聴 2011 MotoGP 第1戦カタールGP

ふぇぇ…視聴が追いつかないよぅ…
今週末にはアメリカズがはじまるから録画を削っとかないと容量ががが


2011年のカタールグランプリ - Wikipedia

2011年は震災直後の開催ということで、日本人ライダーならびに日本人スタッフの心中では葛藤を抱えながらの参戦となったことだろう
また、参戦するほとんどのライダーが日の丸やメッセージをマシンに貼っているのが見受けられ、MotoGPクラス開始前には1分間の黙祷が捧げられるなど、いまさらながら熱い思いが胸にこみ上げてくる

125ccクラス


この年が最後の開催となった125ccクラス。2012年からはMoto3クラスとして4ストローク250cc単気筒のマシンで争われることとなった
グリッドはポールにニコラス・テロル、以下サンドロ・コルテセ、エフレン・バスケス、Moto2からステップダウンのセルヒオ・ガデア、エクトル・ファウベル、ジョナス・フォルガー
7番グリッドにヨハン・ザルコ、9番グリッドにこの年がデビューイヤーとなる2010年CEV125ccクラスチャンピオン、マーベリック・ビニャーレス、12番グリッドに同じくCEV125ccクラス2位のミゲル・オリベイラ
13番グリッドにルーキーズカップからのステップアップでこの年がフル参戦デビューとなるダニー・ケント
この年、シーズン途中でマスブーにシートを奪われることになる日本の尾野弘樹は18番グリッド
レースはテロルが序盤から抜け出し、そのままトップを独走してポールトゥウィンを飾った
2位集団は4台が入れ替わり立ち替わり激しいバトルを繰り広げたものの、テロルに追いつくことができず
結果は1位テロル、2位コルテセ、3位ガデア、4位バスケス、5位ジョナス・フォルガー、6位ザルコ
ビニャーレスとオリヴェイラは健闘したもののそれぞれ9位と10位で仲良くフィニッシュ
エクトル・ファウベルは2位争いをしていたが終盤ミスをしてオーバーラン、11位に沈んだ
日本の尾野は7周目で転倒リタイア

Moto2クラス

前年のカタールではデ・アンジェリスに巻き込まれて開始早々転倒リタイアとなったステファン・ブラドルが自身初のポールポジション。ブラドルはこの年、マルク・マルケスを抑えて年間チャンピオンに輝く
2ndはマルク・マルケス、3rdにトーマス・ルティ、4thに日本の高橋裕紀、以下ジュール・クルーゼル、2009年の125ccクラス王者フリアン・シモン、ブラッドリー・スミス、アレックス・デ・アンジェリス、ミケーレ・ピッロの順
GP参戦7年目、Moto2クラスは参戦2年目となるアンドレア・イアンノーネは16番グリッド、この年からMoto2にステップアップしたエステベ・ラバトが17番グリッド
MotoGPでのシートを失いMoto2にステップダウンしたアレイシ・エスパルガロは14番、同じくMotoGPクラスからのステップダウン組ミカ・カリオは25番、アレイシの弟でこの年からMoto2にステップアップしたポル・エスパルガロが24番
GP参戦5年目、日本GPでも参戦経験のあるラタパーク・ウィライロー(後にWSSに転向)は27番
前年のWSSチャンピオンで、前年のサンマリノで亡くなった富沢祥也の後任としてシートを得たトルコのケナン・ソフォーグル(後にWSSに復帰)は28番グリッド


レースはブラドルが良いスタートを決め序盤から独走。一方マルク・マルケスはスタートに失敗し中団に沈む
マルケスはじわじわと追い上げるものの5周目で転倒。倒れたマシンに駆け寄ると、起こすでもなく片手をかけ、まるで自らの不甲斐ないライディングをマシンに謝罪しているかのようだった。自分を責めるようにヘルメットの頭をポカポカと叩いていたのが印象深い
圧倒的に速いブラドルを追いかける2位集団はトーマス・ルティ、高橋裕紀、ジュール・クルーゼルに16番グリッドからスタートしたイアンノーネが中盤から合流して4台に。その後クルーゼルが少し遅れてイアンノーネ・ルティ・高橋の3台で激しい2位争いが繰り広げられる
結果はブラドルがそのまま逃げ切り優勝。2位にイアンノーネ、3位にルティ
高橋裕紀は一時2位集団の先頭にたって後続を引き離しにかかるが果たせず、残り4周で再びイアンノーネを抜いて2位を奪い返すものの、終盤はタイヤを使い切ってタイムが伸びず、後続からファステストラップで追いついてきたデ・アンジェリスにも抜かれて5位
クルーゼルは終盤ペースを落とし、シモーヌ・コルシにも抜かれて7位
アレイシ・エスパルガロは11位と地味に健闘。20番手スタートのヨニー・エルナンデスは12位と大健闘、エガーターは13位、エステベ・ラバトは14位
ラタパーク・ウィライローは11周目で転倒リタイア
スコット・レディングは転倒したものの、なんとか完走して31位

MotoGPクラス

ロッシがヤマハからドカティへと移り、ケーシー・ストーナーがドカティからレプソルホンダへと移ったこの年
レプソルホンダはペドロサ、ドヴィツィオーゾにストーナーを加えた3台体制。ヤマハは前年覇者のロレンソに2009年SBK王者でGPフル参戦2年目となるベン・スピーズ。ドカティはロッシと2006年王者のニッキー・ヘイデンの2台体制
マシンを換えても相変わらず速いケーシー・ストーナーがポール、2ndにダニ・ペドロサ、3rdにホルヘ・ロレンソ。2列目4thにこの年のマレーシアで命を落とすことになるグレシーニ・ホンダのマルコ・シモンチェリ、5thにベン・スピーズ、6thにエクトル・バルベラ、以下ドヴィ、クラッチロー、ロッシ、コーリン・エドワーズランディ・ド・プニエ、この年からグレシーニに移籍した青山博一の順
スズキのアルバロ・バウティスタはFPで転倒骨折のため欠場(次戦ヘレスでは代役にジョン・ホプキンス)となった


レースはペドロサが素晴らしいスタートを決め、ロレンソ、ストーナー、シモンチェリが続く。ロッシはスタートは悪くなかったが集団を抜け出せずバルベラより後ろの10番手
開始早々に後方集団のド・プニエが一瞬のハイサイドで転倒クラッシュしてリタイア、続く2周目でGP参戦22年目のロリス・カピロッシもマシンの不調からかピットインリタイアとプラマックの2台が消えた
2周目でロレンソがダニを抜いて先頭に立つが、すぐに抜き返され、ペドロサ・ストーナーの2台がハイペースで先頭を引っ張る、続いてロレンソ、その後にシモンチェリ、ドヴィツィオーゾ
ロッシはバルベラを抜いて6番手につけるがシモンチェリとの差は3秒後半から一向に縮まらない
中盤、これ以上ペドロサのペースは上がらないと見たケーシー・ストーナーがあっさりとインからペドロサを抜いて先頭に出ると一気に1秒後半の差をつけ独走に入る
抜かれたペドロサはペースを落とし、ロレンソにも抜かれて3位に転落、ロレンソと2位争いを繰り広げる。直線ではホンダのマシンが圧倒的な速さを見せるものの、インフィールドではヤマハコーナリングが光り、終盤タイヤを使い切ったペドロサはロレンソに追いつけず3位でフィニッシュ
終盤、5番手で大人しくしていたドヴィがシモンチェリを抜いて4位。しばらくロッシの後ろにぴったりつけて走っていたベンスピーズもロッシを抜いて6位。バルベラは中盤からペースを徐々に落とし、最後はクラッチローにも抜かれて12位
喪章をつけてレースに臨んだ日本の青山は10番手で走行、一時は9番手まで上げるも最後にニッキー・ヘイデンに抜かれて前年と同じ10位でフィニッシュ
結果は1位ストーナー、2位ロレンソ、3位ペドロサ、4位ドヴィツィオーゾ、5位シモンチェリ、6位ベン・スピーズ、7位、ロッシ、8位コーリン・エドワーズ、9位ニッキー・ヘイデン、10位青山、11位クラッチロー
前年のMoto2覇者トニー・エリアスは残り3周で単独転倒してリタイア
5位以内にホンダが4台という圧倒的な強さを見せ付けた反面、ドカティ勢はロッシをはじめとして期待された結果を出せなかった。
ロレンソはパワー的に不利なマシンながらも戦い抜いての2位獲得に喜びを露わにした