2016 第8戦 オランダGP(アッセンTT)

Moto3

予選トップはバスティアニーニ、その後ろにVR46の3台が続くというイタリア人だらけの上位グリッドでレーススタート
先頭7台がイタリア人という先頭集団により最後までもつれた展開に
バスティアニーニが前輪を前車の後輪に引っ掛け転倒、ややあせったか
アントネッリも転倒
最終ラップにフェナティが仕掛けるも隙を突いてバニャイアが先頭に出てバニャイア初勝利
ブレガが2位に入ったもののコース外走行により3位に降格
代りに3位フィニッシュのジャンアントニオが2位に
イタリア人が表彰台を独占した


G+は相変わらずジャンアントニオをギャナントーニオと呼ぶので困惑する

Moto2

10分しか乾いた路面を走れず荒れた予選だったMoto2
予選トップはルティ、続いてザルコ、エガーターとFRにスイス人が2人
中上は予選6番手からのスタート
スタートからルティ、エガーターが先行、中上は4番手につける
中上は3周目にザルコ、モルビデリに抜かれ6番手まで後退
モルビデリの勢いがよく、次々と前車をパス。ルティを抜いて4周目にトップに立つ。中上も順位を4番手に回復
先頭集団からエガーターがじわじわ後退
ロウズも思ったようにペースが出ず後退していく
全体にペースが上がらない中、中上も徐々に順位を上げ、6周目にルティを抜いてモルビデリのすぐ後ろに迫る
しばらくモルビデリと先頭争いを繰りひろげたが10周目にモルビデリのミスにより、中上がついに先頭に立つ
中上、ルティ、ザルコ、モルビデリにバルダッサーリの先頭集団でしばらく走行していたが、先頭の中上が11、12、13、14周と1分38秒0台のファステストラップを続けて叩き出し、2位以下の後続を2秒引き離して独走状態へ
13周目にザルコがモルビデリをかわして2番手になる頃にはその差は3秒まで広がっていた
2位のザルコもペースを上げて中上を猛追するが、後半セクションが速い中上にその差はなかなか2秒以下に縮まらず、そうこうしているうちに雨が降り始めた
残り3周まで走ったところでレースは赤旗中断
21周目のリザルトで順位が確定。中上のMoto2初勝利、日本人としては2010年第7戦カタルーニャ高橋裕紀以来6年ぶりの勝利となった
2位はザルコ、3位はモルビデリ
先頭集団を走っていたルティは19周目に転倒リタイア

MotoGPクラス

レース1

Moto2終了直前から降り続いた雨はレース開始直前には小止みになっていたものの、予断を許さない空模様
予選はドヴィツィオーゾがポールを取ってドカティがひさしぶりにトップグリッドへ
予選では転倒が相次いだこともあり、ウェット宣言の中、各車慎重にスタート
ホールショットこそ逃したがロッシがすぐに先頭に出て続いてドヴィツィオーゾ、アレイシと続く
先頭のロッシが1:53.968というスローペースの中、1秒以上速い1分52秒台で上がってきたのは全クラス中唯一のコロンビア人ライダー、ヨニー・エルナンデス
ロッシを後ろから責めたてると3周目に先頭へ出る
ヨニー・エルナンデスが決勝中に先頭を走るのはおそらくこれが初めてじゃないだろうか
ロッシ以下後続も少しずつペースを上げていくがヨニーはリードを保ち続ける
5周目9番グリッドスタートのペトルッチがファステストをマーク
予選に苦しんで10番手スタートのロレンソはスタート直後こそ順位を保ったもののずるずると後退。20位まで順位を下げる
前戦でロレンソに追突したことのペナルティで最後尾スタートだったイアンノーネは2周目には7番手、6周目にはマルケスをもかわして5番手まで順位を上げている
ロレンソ、ドヴィツィオーゾの2番手争いは10周目でドヴィツィオーゾがロッシをかわして2番手に浮上
ペトルッチも4位に浮上し、ヨニー、ドヴィ、ロッシ、ペトルッチ、イアンノーネ、と上位5台のうち4台をドカティが占める
11周目に先頭のヨニー・エルナンデスが転倒するとドヴィツィオーゾが先頭に
スコット・レディングがイアンノーネをかわして4位に浮上
ヨニーはレースに復帰するも13周目にリタイア
イアンノーネが13周目に転倒
雨が強くなりレースは14周で赤旗中断
規定周回数に満たないため再スタートに

レース2

残り12周で再開したレース2
コンディションのわりにそれほど転倒者を出さなかったレース1とは打って変わって転倒が続出する荒れたレースとなった
まずカル・クラッチローが1周目に早々と転倒リタイア
ダニ・ペドロサも1周目で転倒したがなんとかレースには復帰
レース1に引き続きポールスタートのドヴィツィオーゾが2周目に転倒リタイア
レース1で好走を見せたペトルッチも2周目に転倒
先頭を走っていたロッシが3周目にまさかの転倒。必死にレースに復帰しようとするがなんともならずリタイア
変わって先頭に立ったマルケスをジャック・ミラーがとらえ先頭に
先頭のミラーをのぞくと、マルケス、ポル、レディング、イアンノーネ、バウティスタを挟んでラバト、といつかのMoto2クラスのような並びだ
レースはそのまま先頭をキープしたジャック・ミラーが最高峰クラス2シーズン目にして初勝利
3位を走っていたポル・エスパルガロは最後スコット・レディングにかわされて4位フィニッシュ
20台中7台がリタイアという難しいコンディションの中の2位という結果にマルケスも笑顔、というか大喜びしている
ロレンソは10位、ダニ・ペドロサは12位で終えた


ロッシが転倒リタイアし、ロレンソも下位に沈んでヤマハ勢最高位は4位のポル・エスパルガロ
チャンピオンシップ争いでは20ptを獲得したマルケスが2位のロレンソに24ptの差をつけて頭ひとつ抜け出る格好になった
レプソル・ホンダもこれでポイントを上積みしチームタイトルにまた一歩近づいた一方、ヤマハにとっては大きな痛手となるレースとなった