コンフィデンス

コンフィデンス [DVD]

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タイトルの『コンフィデンス』とは信頼や信用という意味。だがこれが「コンフィデンス・ゲーム(コンゲーム)」になると信用詐欺の意味になり、「コンフィデンス・マン(コンマン)」は詐欺師の意味になる。詐欺師を主人公にした映画は多いが、その古典とされているのがポール・ニューマンロバート・レッドフォード主演の『スティング』。そのラストシーンで観客をあっと驚かせたカックルブラッターというトリックは、実際の詐欺師たちの間でカモを追っ払う手っ取り早い手段として常用されていたという。映画『コンフィデンス』はちょうどそんな場面から始まる……。

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↑のレビューでほぼ語りつくされてるような気もするが、蛇足だけ


監督は『フーズ・ザット・ガール』のジェームズ・フォーリー
主演が覚えにくい顔のエドワード・バーンズ(『プライベート・ライアン』他)。普通の映画なら主役向きじゃない顔だけど、アイルランド系の顔立ちが、この映画の感情を表に出すことのない詐欺師としては説得力があって妙にはまり役。
ずらずら並んだ製作総指揮陣からも、またその並んだ名前からも相当資金集めに苦労したことがうかがえる。エドワード・バーンズも自身の製作会社持ってて主演・監督・製作してる俳優だし。実際低予算だなぁという映画で、低予算でも撮れる内容に収めながらも凝ったプロットになっているのが頑張ったとこだろう。とはいえ、↑のレビューにあるとおり、オチはみえみえだし基本の手口は『スティング』と同じ。
レイチェル・ワイズ(『ハムナプトラ』『スターリングラード』『ニューオリンズ・トライアル』)はアメリカ映画のヒロインにしてはややごついというかヨーロッパ顔でエドワード・バーンズと合ってないような気もするが、ミステリアスで強情なイメージは出てたのかも
一度見たら忘れない顔のポール・ジアマッティ(『プライベート・ライアン』『マン・オン・ザ・ムーン』『アメリカン・スプレンダー』)は、お父さんイェールの学長まで務めた人で自身もイェール出身と意外に高学歴なのね。レイチェル・ワイズケンブリッジだし
かわいそうなのがマイルズ役のブライアン・ヴァン・ホルトで主要メンバーの一人なのにまったく印象に残らないという、ていうか、いてもいなくてもいいじゃんていう役回りでほんともうかわいそう
ダメ刑事役のルイス・ガスマンはもう顔見ただけで小悪党ってすぐわかる。ドジっ子ぶりがかわいらしいが、『ブラック・レイン』でアンディ・ガルシアと、『ニューオリンズ・トライアル』ではダスティン・ホフマンレイチェル・ワイズとも共演済みというなかなかに多忙なバイアクター
そうそうダスティン・ホフマンなぁ…。俺はまあいいと思うんだけどねぇあのキャラでも。複雑なキャラにしようとしすぎて失敗みたいな感もなきにしもあらず。ていうか派手なからみがないので最初と最後の黒人とか、笑顔が小島よしおみたいなフランキー・G(『ミニミニ大作戦』『ソウ2&3』)の印象の方が強かったり…。まあもったいない使われ方ではある。
アンディ・ガルシアもどこに出てくるのかと思ったら「そこかよw」みたいな役だし。てっきり詐欺師仲間かと思ったら違うしw


まあつまんない映画ではなかったです。よくがんばったで賞をあげたいくらい。くせのあるバイアクターが揃ってるので変な俳優好きにはいいんじゃないでしょうか