ニーチェ

超訳ニーチェの言葉 - 電子書籍名言まとめ
より

自分を試練にかけよう。人知れず、自分しか証人のいない試練に。 たとえば、誰の目のないところでも正直に生きる。たとえば、独りの場合でも行儀よくふるまう。たとえば、自分自身に対してさえ、一片の嘘もつかない。 そして多くの試練に打ち勝ったとき、自分で自分を見直し、自分が気高い存在であることがわかったとき、人は本物の自尊心を持つことができる。 このことは、強力な自信を与えてくれる。それが自分への褒美となるのだ。

人には、その行為や事柄がある程度困難であるゆえに挑みかかるという性質がある。もし最初から簡単であるとされていれば、失敗したときには言い訳が立たない。困難な事柄に失敗した場合は、その勇気をほめられるか、少なくともよく挑んだと慰められる。

一日に一つ、何か小さなことを断念する。最低でもそのくらいのことが容易にできないと、自制心があるということにはならない。また、小さな事柄に関して自制できないと、大きな事柄に関して上手に自制して成功できるはずもない。 自制できるということは、自分をコントロールできるということだ。自分の中に巣くう欲望を自分で制御する、欲望の言いなりになったりせず、自分がちゃんと自分の行動の主人になる、ということだ。