製造工程による分類 type of making proccess
- 冷間鍛造 cold-forging 冷間鍛造の〜、冷間鍛造で作られた cold-forged
- 熱間鍛造 hot-forging 熱間鍛造の〜、熱間鍛造で作られた hot-forged
- 中空 hollow, hollow tube
カラビナは製法上、3つに分かれます。
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1.コールドフォージ 従来からの棒を曲げて作ったつくりのもの(コング・オーバルなどをイメージしてもらえればいいです)
2.ホットフォージ 最近の主流。コールドフォージを切って曲げた後、半ば溶けた状態にまで加熱し、それを型に入れた(スタンピングといいます)のちに再び熱処理を施したもの
3.中空 今はまず見ませんが、昔サレワ、カジタ、シュイナードなどが出していた、軽量化を図るためつくられたもの。強度に問題がありますので、現在では見なくなりました。
以上です。まず、1でも2でも強度に殆ど差はありませんが、しいて言えば半世紀近く前の重い1のカラビナは使い勝手が悪いものの、強度は現在の倍近くあります。
- 鍛造 forge
hot forgingはdrop forgingとはまた違う扱いになんのかな?
各部名称
ボディ形状による分類 type of body shape
あと特殊な形状として
- 半円型 semi circle shaped (Petzl/Omniなど)
がある
- HMS型と洋梨型は同じようで微妙に形状が違うようだが、実際のとこ厳密な使い分けはされてないみたい
- HMS=halbmastwurfsicherung、halb=half、mastwurf=clove hitch(英語圏ではマストノットmast knotという言い方はしないらしい), sicherung=belaying, securing, protection (単純に英語に直すとfuseになる)。つまり直訳で日本語にするとHMS="半マスト確保"ということになろうか。
- HMS-knoten(独)*1という表記からもHMSだけでは"結び"というニュアンスは含まれないよう。
- また、スイスの登山家でガイドのミュンターさんが紹介したので半マスト結びのことを英語圏ではミュンターヒッチ(Munter hitch)と呼ぶのは間違いないのだが*2、HMSという略語の中にミュンターさんの名前は含まれてないので注意
ノーズの形状による分類 type of nose shape
ゲートの種類による分類 type of gate
- ロック無し no locking
- ストレートゲート/ノーマルゲート straight gate/normal gate
- ベントゲート bent gate
- ワイヤーゲート wire gate
- ロック付き locking
- 2アクション(シングルロック) 2 action (single-lock)
- スクリューロック screw-lock
- オートロック/クイックロック/ツイストロック auto-lock/quick-lock/twist-lock
- 3アクション (ダブルロック) 3 action (double-lock)
- トリプルロック/トライアクト triple-lock/tri-act
- ボールロック ball-lock
- 2アクション(シングルロック) 2 action (single-lock)
- ロック付きはオートロック機構があるものとそうでないものがある
- 当然オートロック機構付きのものが推奨
- しかしツイストロックは意図せず開いてしまうケースが多々あるなど問題もある
- トリプルロックとして売られているもののほとんどは3アクションダブルロックである
ロック機構については以下も参照のこと
カラビナのロッキング機構について: ランバージャック!!
破断強度 breaking strength, MBS(=minimum breaking strength)
- 三方向荷重 tri-axial loading
- ウィップラッシュ現象 whiplash