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152分とやや長尺だが中だるみすることもなく疾走感で最後まで息もつかせない展開はさすが。それでも詰め込み過ぎた感はまったくなく、テレビシリーズ1クール分見た後ぐらいの余韻が残る。作品としては『バットマン ビギンズ』の続編ということになり、主要キャストおよびスタッフは引き継いでいる。監督は『メメント』のクリストファー・ノーラン。インディーっぽい監督だと思ってたが、この若さでこれだけの大作の製作・脚本を兼ねるとはすごいな。次作もバットマンになりそうで、すっかり「バットマンの人」づいてしまったようだが、他のもどんどん手がけてほしいもんだ。音楽はCoD:MW2のハンス・ジマーがジェームズ・ニュートン・ハワードと共同でやっている。
主演のクリスチャン・ベールは『マシニスト』に出てたんだな。『太陽の帝国』や『ヘンリー5世』など若いのに意外にキャリアが長い。銀行員のウィリアム・フィクナーは『リベリオン』にも出てきたね。ジョーカー役のヒース・レジャーはただの一度も素顔が出ないが非常に好演。レイチェル役のマギー・ギレンホールは『ジャーヘッド』のジェイク・ギレンホールの実姉で『ドニーダーコ』って実の姉弟でやってたのね、知らなかった。『恋する40デイズ』にも出てたんだな。ダークサイドに落ちてしまう判事役のアーロン・エッカートも文句なしに良い。ニール・ラビュート作品の常連ということだがニール・ラビュート作品なんて見たことねえよ。
マイケル・ケインとモーガン・フリーマンという豪華すぎるサポートにゲイリー・オールドマンまで揃って、それぞれで一本ずつ映画作れそうな主役級がそれぞれ見せ場を作っていく良い意味でハリウッド的というか、やっぱこういう映画だよハリウッドは。
しかし手下をどんどん使い捨てていくジョーカーなのに手駒が最後まで尽きないのはどういうわけだw
未見の人は『リベリオン』とセットで観るのもいいかも。『バットマン ビギンズ』はこれから借りて観ます
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