闇の子供たち

よくある東南アジアの胸糞悪い現実の話。いまに始まった話でもないし、薄っぺらな正義感でどうなる問題でもないが、こういう見たくない現実を"直視"できる程度には世の中が変わってきた、ということだろう。日本だって、つい100年前まで似たようなことをやっていたんだよな、今は搾取する側に回ってるってだけで。
まあそれでも世の中に「こんなことが起きてるなんて知らなかった」とかいっちゃういまさらすぎるというか頭の中が平和な人たちがいる以上、こういう映画も必要なんだろうね。
しかし搾取の構図をきちんと見つめているところ、おぞましい画をちゃんと挿し込んでいるあたりは好感が持てる。オチも意外にも意地悪くて良い。NGOの青年が警官に発砲するくだりはちょっと説明不足すぎるだろ。手入れが入るとこでやっと意味がわかった。あと宮崎あおい、良いな。あんまり良い印象なかったけど良い。