リベリオン

リベリオン -反逆者- [DVD]

まあ有名なので詳しい説明は省くが監督が『ウルトラバイオレット』のカート・ウィマーだけあって、突っ込みどころ満載の内容をアクションでねじ伏せるというそのねじ伏せっぷりを楽しむ映画。マトリクスにくらべて低予算と言われているがそれでも2000万ドルである。と言ってももう数年遅かったらクリスチャン・ベールは出せなかったろう。製作は『スピード』のヤン・デ・ボン。
主演は『ダーク・ナイト』のクリスチャン・ベール。ユルゲン役のウィリアム・フィクナーは『パーフェクト・ストーム』や『ブラックホークダウン』、ドラマの『プリズン・ブレイク』や『ウルトラバイオレット』などで印象深いバイアクター。雰囲気があって近年好きな俳優。冒頭で殺される同僚のクラリック役はアリーマイラブに出てたテイ・ティグスでウィリアム・フィクナーとは『ｇｏ』でも共演してるね。上司デュポン役のアンガス・マクファーデンはイギリスの俳優さんで『クレイドル・ウィル・ロック』でオーソン・ウェルズをやったり『タイタス』で息子役をやったり、どっかで観たことあると思ったら『ソウ３』と４に出てたんだな。そうそう。
世界観は『1984』と『華氏４５１』を足したような感じでよくあるＳＦ設定なんだが、妻を殺されても目覚めなかった男が犬一匹を救うために10人以上ぶっ殺すとか、虐殺はよくないけど体制の犬は死ねすぐ死ねみんな死ねみたいな偏ったモラル暴走とか、全部仕組まれて絶体絶命なんだけど「ブチ切れると俺強いからおｋ」で済んでしまうオチとか、まあそういうこともひっくるめても楽しめる映画。というかそういうこともひっくるめて楽しめる人しか楽しめない映画だな