- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/07/25
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CIAのスパイが捕えられ、処刑まで24時間!って映画なんだけど、普通スパイ映画で「あと24時間!」ってなったらカーチェイスしたりとか列車の屋根に乗ったりとか美女とムフフとかありそうなもんだけど、そういうことは一切なし。なんせロバート・レッドフォードはCIAの建物から一歩たりとも出ないし、ブラッド・ピットに至ってはほとんどずっと捕まって殴られてるだけ
それでもかっこいい。かっこいいんだけど、ロバート・レッドフォードは退職間際(というかその日がちょうど最後出勤日)の元スパイにしてはかっこよすぎる気がするんだよな。もう少し枯れたというか枯れそうなじじいが最後に一泡ふかせる!とかそういうニュアンスでいって欲しかったかなぁとね。ブラッド・ピットは女追っかけて突っ走るような奴だからまああれでいいんだけど、戦歴の割にはこれも若すぎる印象かなと
で、ネタばれするから言えないけど、最後の最後のたった一つのキーワードで、その一言だけでなにもかも伝わって、そのさりげない一つの言葉に万感の思いというか厚い(熱い?)男同士の友情っていうのがキラっと光る良作ではありました
あと出だしから緻密に伏線張ってくるのでうっかりするとオチが掴めないことにもなりかねないというなかなか油断のできない映画です。こういう伏線の張りかたってやっぱ小説原作っぽいよなぁと。それだけにロバート・レッドフォードの配役はもっと違うイメージだったんじゃないのかなとも思うわけですが