今なお最も偉大なサッカー選手として記憶に残り続ける"神の子"ディエゴ・マラドーナの映画
といってもただのサッカー映画ではない。なぜなら、監督がクストリッツァだから
1986年、伝説の5人抜きゴールと神の手で有名なイングランド戦。マラドーナはフォークランド紛争で散った若者たちの恨みを晴らしたと言う。大国を見返すにはサッカーしかなかったと。ワールドカップというのは国と国との遺恨を賭けた戦争なんだなと改めて思った。
マラドーナの素顔に迫ろうとするクストリッツァの試みはけして成功したとは言えないが、サッカーへの愛と、偉大なプレイヤーに対する畏敬と、クストリッツァ作品についてのちょっとした知識と、南米の歴史や南米特有の混沌についてのざっとした理解があれば、楽しんで観れると思う