田中
ゆっくりとベッドへと向かう。今日のことを考えながら。何を望んでいたのか、何を目指していたのか。疲れがゆっくりと覆い被さってくる。思考はどこか遠いところへと。掛け布団に倒れ込む。そしてゆっくりと沈んでいく。ゆっくりゆっくり。眠りの海だ。光がだんだんなくなってゆく。背中に海底を感じる前に、いつの間にか意識はなくなっていた。今日はもう眠ろう、明日のために。新たな目覚めが訪れるのを待って。光の中で生まれ変わるために。