2018.10.28 SF第7戦 鈴鹿

2018最終戦鈴鹿、SF14にとっても最後のレースとなる
トップの29ptで最終戦を迎えたキャシディとポールポジション獲得で24ptに+1した25ptの山本、その差はわずかに4pt
終戦は1位にボーナス3ptが与えられるためトップでゴールすれば13pt、2位だと8ptと5ptの差があるためもし山本がこのレース優勝すればキャシディが2位でも年間タイトルは山本のものとなる


ポールポジションからソフトタイヤで逃げ切りをはかる山本に対し4thグリッドからミディアムタイヤでのスタートで耐える序盤となったキャシディはタイヤの差で開始早々ソフトタイヤの塚越にオーバーテイクされ5番手に順位を落とす
山本は2位の山健に8秒の差をつけてピットイン、ソフトからミディアムに交換するが思ったよりタイムは上がらず、依然ミディアムのまま引っ張るキャシディがじわじわと差を縮め、ミディアムからソフトへと交換すると山健の前でピットアウト、実質5番手から2番手まで順位を上げたことになる
前には山本、追うキャシディ、もはや遮るものは何もない、勝った方が年間優勝、相手より先にチェッカーを切った者がこのレースと年間タイトルの両方を手にすることになる
逃げる山本を毎ラップ1秒追い上げるキャシディだったがS字でのわずかなミスで失った1秒のタイムロスがレースの勝敗とタイトルの行方を決定づけた
それでもギリギリまでプッシュするキャシディ、5発のオーバテイクシステムのうち4発を使ってフルプッシュの山本
最終ラップ1秒2まで迫ったキャシディだったがわずかに及ばずコンマ6秒差で2位
モータースポーツにおける最も美しい瞬間がたしかにそこにある、そんな記憶に残る名勝負だった