タイトルがちょっと恥ずかしい映画

けしてイヤラシイ映画ではないのに、なんだか「いや、これは違うんだ」と弁解したくなるような、そんなタイトルの映画を集めてみる

コーマン帝国(2012)

コーマン帝国(Blu-ray Disc)

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Z級映画、低予算SF、エクスプロイテーションあるいはブラック・エクスプロイテーションムービーの帝王、「低予算映画の王者」、「大衆映画の法王」とも言われる映画監督にしてプロデューサーのロジャー・コーマンを描いたドキュメンタリーで、内容そのものはいたって真面目な作品なのだが、タイトルが狙ってつけたとしか思えない(とはいえ原題も"Corman's World"となっており、かけはなれた邦題というわけでもないのだが)響きとなっていて、タイトルだけ見るとB級お色気映画と勘違いされかねない

セックス調査団(2001)

セックス調査団 [DVD]

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原作がアンドレ・ブルトン(『シュルレアリスム宣言』の著者、シュルレアリスムの父)であることからもわかるように、性的なテーマを取り上げながらも、いたって真面目な内容の映画であり、この映画をして「エロティック・コメディ」とするWikipediaの記述は早急に訂正が必要かと思われる
しかしながらあまりにも直球なタイトルなため、レンタル店などでもし借りるとするならば、若干の気恥ずかしさを感ぜずにはいられないだろう

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972)

原題は"Everything You Always Wanted to Know About Sex* (*But Were Afraid to Ask)"で、「ウディ・アレンの」という枕を除けば、この上なく原題に忠実な邦題と言える
内容はタイトル通りのバカバカしいエロティックなコラージュに満ちた7編のオムニバスで、ただただタイトルが長くて恥ずかしいだけという映画である

変態村(2004)

変態村 [DVD]

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原題は"Calvaire"(仏語であり、"ラテン語"とするWikipediaの記述は間違いと思われる。また語源的な意味において"ゴルゴダ(の丘)"を指すのは間違いないが、その意味する地名というよりも、どちらかと言うと「(キリストの)磔刑」ならびに「キリストの磔刑を表すモニュメント」の意味合いが強い)であり、もし忠実な邦題をつけるとするならば『磔(はりつけ)』という感じになろうか(英語版の副題は試練を意味する"The Ordeal")
内容的には「マジ変態じゃーん」という内容となっており、『変態村』のタイトルがけしてこけおどしではなかったと確信できるものである
ただしアムステルダムファンタスティック映画祭で欧州ファンタスティック映画大賞銀賞、ジュラルメ国際ファンタスティカ映画祭では国際批評家賞と審査員特別賞、プレミア賞を受賞していることからもわかるように、単なるクソ映画というわけではけしてない


ちなみにこの『変態村』、同じスタッフで何を血迷ったかエマニュエル・ベアールを主演に据えた

変態島 [DVD]

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という作品の他
変態男 [DVD]

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変人村 [DVD]

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というパロディともニセ続編ともおこぼれ狙いともつかないものから
変態箱 [DVD]

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という斜め上のモノまであるのだが未見であるのでコメントは差し控える

シリアナ(2006)

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こんなん草生えるに決まってるだろ!(未見につき以下省略