2015 MotoGP 第2戦アメリカズGP 決勝

アメリカズやっと見終わったと思ったらもうアルゼンチンはじまるんだよなぁ…
視聴が追いつかない…


サーキットはCOTA(Circuit of The Americas)
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ - Wikipedia
最大高低差41m、コースの全長は5,513m、バックストレートの長さが1,200m、コーナーは20
反時計回りでいつもとなんか違う感じ

Moto3クラス決勝(18周)

予選で2分15秒344と1人15秒台前半に入れたダニー・ケントがポール、2ndが2分15秒829のミゲル・オリベイラ、以下16秒台でアンドレア・ロカテッリ、ニッコロ・アントネッリ、ホルヘ・ナバーロ、ファビオ・クアッタハッホ
日本の尾野弘樹は17番、鈴木竜生は29番スタート
予選でのトップスピードはロマーノ・フェナティの239km/h
あいにくの天候で、降ってはいないものの、コースのあちこちにウェットパッチが残っている状態
ダニー・ケントはグリッドで横のお姉ちゃんをナンパしてて余裕ありそう


レースはポールのダニー・ケントがスタートでやや出遅れて5位、1位オリベイラ、2位アントネッリ、3位ロカテリ、以下ナバーロ、ケント、クアッタハッホと続く
尾野は15番手を走行
2周目でアントネッリが先頭にたつがオリベイラにまた抜かれる
クアッタハッホがケントとナバーロ、ロカテリを抜き3位へ。ロカテリは良いスタートを決めたもののペースダウンして6番手へ後退
リビオ・ロイが3周目で転倒
ロカテッリはさらに順位を落とし7番手、6位にマスブーがつける
ケントがペースを上げてクアッタハッホを抜き3位
オリベイラ、アントネッリ、ケント、クアッタハッホ、ナバーロ、マスブー、ロカテリ、バグナイアの順
4周目、尾野はバスケスを押さえて14番手を走行。この周、尾野が2分18秒257でファステスト
4周目のバックストレートでケントが一気に先頭に出るとそのまま独走態勢に入る
5周目、尾野は12番手まで浮上。マスブーはナバーロを抜き5番手。最初8番手だったフェナティは調子が出ず10番手まで後退
6周目、ケントは直線が圧倒的に速い。クアッタハッホは一時2番手にたつがバックストレート後の12コーナーで7位に後退、ナバーロ、ロカテッリ、アントネッリで激しい2位争い、続いてバグナイア、オリベイラ、クアッタハッホ
7周目、アントネッリがフロントスリップダウンで単独転倒するもなんとかレースに復帰。10番手まで上げていた尾野も同じところで転倒、リタイア
8周目でケントと2位マスブーとの差が3秒。完全に独走状態、バグナイアが3番手、クアッタハッホは持ち直して4位まで戻す
クアッタハッホはそのままの勢いで3位に浮上
オリベイラが2分17秒559でファステスト
9周目、クアッタハッホとバグナイアの激しい3位争い
10周目、ケントと2位のマスブーとの差は5.157秒まで広がる、1ラップごとに1秒近い差をつけられている。そんな中バグナイアとナバーロが転倒してリタイア
11周目、オリベイラが3位まで追い上げるが連続S字セクションの6コーナーでまさかの転倒、マシンだけがまっすぐコースを突き抜けていく。オリベイラはここでリタイア。後続のロカテッリが転倒に巻き込まれてコースアウト、10番手まで後退
バグナイア、ナバーロ、オリベイラがリタイア、アントネッリが転倒、ロカテリがコースアウトと2位集団の中から3台が消え2台が後退、当初の2位集団で残っているのはトップのケントを除けばマスブー、クアッタハッホだけ
16番手スタートのバスケスがいつのまにか4位まで浮上
12周目、鈴木が17位まで浮上
13周目、ケントとマスブーの差が7秒まで広がる。4位のバスケスがクアッタハッホを追い上げ0.753秒差まで詰め寄る
15周目、クアッタハッホがマスブーに仕掛けるがまた抜き返される。バスティアニーニバスケスを抜き4番手に浮上
16周目、クアッタハッホが再び2位に、マスブーはバスケスにも抜かれ4位に交代。ビンダーがバスティアニーニに追いつき、2位集団はマスブー、クアッタハッホ、バスケスバスティアニーニ、ビンダーの5台に。この5台で目まぐるしく順位が入れ替わる
18周目のラストラップ、順位はケント、マスブー、クアッタハッホ、バスケスバスティアニーニ、ビンダー
バックストレートのスリップ合戦でクアッタハッホが2位に、続いてバスケスバスティアニーニ、マスブー
ゴール直前の最終コーナーで5番手のマスブーがまさかの転倒。エンジンがかからず、ゴールまでマシンを必死に押すマスブー。その間に他のマシンに抜かれ16位でフィニッシュ。5位を守っておけばポイント獲得できたのに無理をしたせいでポイント圏外に転落。勝負に弱いなマスブー
結果は、2位と8.532秒差のダントツトップでダニー・ケントが2012年のバレンシア以来となる3勝目、以下クアッタハッホ、バスケスバスティアニーニ、ブラッド・ビンダー
続いてジョン・マクフィー、ロカテリ、ロマーノ・フェナティ、イサック・ビニャーレス、チェコのハニカとコーンフェイルが10位と11位、アジョが12位、ワイン・ガードナーの息子レミー・ガードナーは18位、序盤で転倒したアントネッリは23位、3周目で転倒したリビオ・ロイはなんとか頑張って25位で完走
鈴木はまさかの最終ラップで転倒リタイア、残念すぎる!
終わって見れば、34台中リタイアが9台と波乱のレースであった
ケントの最高速は230.9km/h


表彰式でケビン・シュワンツがトロフィー渡してるw
ダニー・ケントはレース後のインタビューで「序盤はゆっくり走ってウェットパッチの位置を把握していたんだ」とのこと。ケントは今後飛躍するかもしれんな

Moto2クラス決勝(19周)

グリッドはシャビエル(発音的にはザビエル?)・シメオン、サム・ロウズ、ティト・ラバト、ヨハン・ザルコ、フランコ・モルビデリ、6番手に日本の中上貴晶、フリアン・シモン、アレックス・リンス、ドミニク・エガーター、マルセル・シュロッター
カタールで優勝を逃したザルコだが、やはりシフトリンケージのトラブルということで3速から上げることも下げることもできなかったよう
中上の隣にタディがいるw


レースはラバトが良いスタートを決め、続いてザルコ、ロウズ、シメオン、モルビデリ、中上と続く
1周目のS字セクションで早くもザルコが仕掛けてトップに、抜かれたラバトはリズムを崩し5番手まで後退。中上の後ろにはエガーターが迫ってくる
レースは序盤ザルコが先頭で引っ張り、その後ろにロウズ、少し開いてシメオン、モルビデリ、ラバトはペースが上がらず、すぐ後ろにマレーシアのシャリーン
4周目あたりで少し雨が降ってきたようだ
8番手スタートのリンスは最初10位だったが徐々に順位を上げ、4周目には3位集団に追いつき、5周目には4番手につけてシメオン、モルビデリと3位争いを繰り広げる
一方ラバトはリズムがつかめず8位まで後退
雨の影響か5周目に前戦カタールで優勝したものの、セッティングが出ずに後方集団を走っていたフォルガーが転倒、21番手まで順位を落とす
さらに7周目には5番手を走行していたエガーターが転倒、レースには復帰するものの大きく後退
6番グリッドから良いスタートを決め6位を走っていた中上だったが序盤で徐々に順位を落として一時はアレックスマルケスにも抜かれて13位まで後退
6周目、リンスとシメオンの3位集団からモルビデリが脱落、中盤に盛り返してきたラバトと、その後ろのシャリーンにも抜かれて8周目には7番手に後退、その後ろにはミカ・カリオ、フリアン・シモン
11周目、残り9周の時点でリンスとラバトの差は3.867
残り7周での順位はザルコ、ロウズ、シメオン、リンス、やや開いてラバト、モルビデリ、ミカ・カリオ、シャリーン、フリアン・シモン、シモーヌ・コルシ、アンソニー・ウェスト、中上、アレックス・マルケス
リンスとラバトの差は4.529に広がる
残り6周でザルコのペースがこれ以上上がらないと見たロウズがザルコを抜きトップへ出ると、徐々にザルコを引き離して独走状態
残り4周、ペースの上がらないザルコにシメオンが仕掛けるがザルコも譲らず、S字セクションでマシンを切り替えしたザルコに接触して転倒リタイア。状況的にはどっちもどっちという感じだが、転倒してしまったシメオンの方は怒りが収まらない
残り3周でルティが12番手まで浮上、中上も9番手まで浮上、アレックス・マルケスは15番手まで後退、アンソニー・ウェストが7番手に浮上
残り2周時点でロウズとザルコの差は1.637秒。ラップごとに0.3秒ほどロウズの方が速い
ラストラップ、ロウズのタイヤはもう限界だがなんとか走りきって優勝


2013年のWSSチャンピオンでもあるロウズは、初日に大ハイサイドをくらったダメージが残るなか、予選でもきっちり結果を残し、長い決勝を走り抜いて参戦2年目にして嬉しい初優勝。ものすごい喜びを露わにしていた。レース後のインタビューでは少し泣いていたかもしれない。
2位ザルコ、3位リンス、4位ラバト、5位モルビデリ、6位シャリーン、7位アンソニー・ウェスト、8位ミカ・カリオ、9位フリアン・シモン、10位中上、11位シモーヌ・コルシ、12位トーマス・ルティ、13位シュロッター、14位サンドロ・コルテセ、15位アレックス・マルケス、16位ジョナス・フォルガー
中上はスタートは良かったものの、結果は10位とまずまず。シャリーンは大健闘の6位。ステップアップして早々に結果を出してきたリンスと裏腹に前年のMoto3チャンピオン、アレックス・マルケスは今回もギリギリポイント圏内の15位。前回の優勝者ジョナス・フォルガーはポイント圏外の16位だが、転倒したことを考えると健闘したと言えるかもしれない。13周目に転倒したエガーターは18位
ロウズのトップスピードは268.4km/h
ポイントランキングではMoto2では今回が初表彰台のリンスがトップ

MotoGPクラス決勝(21周)

パドックキアヌ・リーブスがいる!
今戦でニッキー・ヘイデンは参戦13年目にして200戦。おめでとうニック
どうやらカタールでスズキのマシンはトラクションコントロールが利かなくなるというトラブルがあったよう
グリッドは予選でトラブルからの奇跡の最速ラップを叩き出したマルク・マルケスがポール。2ndに最近好調のドヴィ。3rdロレンソ
2列目ロッシ、クラッチロー、スコット・レディング
3列目イアンノーネ、スズキのアレイシ・エスパルガロ、ヤマハTech3のポル・エスパルガロ
4列目ブラッドリー・スミス、ダニロ・ペトルッチ、マーベリック・ビニャーレス
5列目エクトル・バルベラ、ステファン・ブラドル、ヨニー・エルナンデス
6列目マイク・ディ・メッリオ、SBKからMotoGPにきたユージン・ラバティ、ダニの代役で緊急参戦の青山
7列目ジャックミラー、これもSBKから移籍のロリス・バズ、パパが金持ちのカレル・アブラハム
8列目に200戦目のニッキー・ヘイデン、アルバロ・バウティスタ、アレックス・デ・アンジェリス
最後9列目にかつてのGP250クラス最年少チャンピオン、マルコ・メランドリ


レース開始直前に3コーナー手前の歩道橋(レッドブルの橋)の下についさっきのMoto2まではなかった水溜りができているのが見つかり、その処理のためスタートディレイの告知。選手も一旦ピットに戻って開始を待つ
日本ではモテギにしかないというジェットエンジン搭載のブロアカー(でかいドライヤーみたいなのが荷台に積んである)で乾かしていた
タイヤ選択はマルク、ロッシ、カル、レディングがフロントハード、あとの選手はミディアム。イアンノーネはフロントミディアム、リアソフト


30分?ほど遅れてスタートしたレースはドヴィが1コーナーを制してトップ、続いてマル、ロッシ、スミス、ホルヘ。青山は17番手
1周目でスコット・レディングのフロントスリップダウンしたマシンにイン側から当てられ、乗り上げるようなカタチになってポル・エスパルガロが転倒リタイヤ。これには普段お茶目なポルもまじおこ
2周目も先頭集団の順位は変わらずドヴィ、マル、ロッシ、スミス、ホルヘ、続いてアレイシ、イアンノーネ、カル、ヨニ。青山は15番手にやや浮上
青山は続く周回でも一つずつ順位を上げて4周目には13番手、8周目には11番手まで上げる
5周目でマルクが仕掛け、ストレートエンドでドヴィをかわしてトップに
6周目ステファン・ブラドルがコーナリング中にリアをプッシュされ転倒。接触相手はよくわからず
7番手だったイアンノーネはアレイシをかわし、ロレンソも抜いて7周目で5番手までジャンプアップ。ドヴィとの差を広げ独走態勢に入りつつあるマルクを見てロッシがドヴィをかわし2番手に。15番グリッドのエルナンデスは第2集団の9番手あたりで健闘していたが、7周目の最終コーナーでリアスライドからの小ハイサイドにより転倒リタイア
8周目でマルクと2位のロッシの差は1.667秒から1.948秒まで広がる。青山はラバティを抜いて11番手。イアンノーネがブラッドリー・スミスを抜いて4番手に浮上
中盤ラバティはじわじわ順位をさげ15番手まで後退。ロレンスがスミスをかわし5番手に浮上。その後ろではカル・クラッチローがアレイシを抜いて7位につける
終盤、残り6周でドヴィツィオーゾがロッシを抜いて2位に
残り5周、5番手のロレンソがペースアップ、先頭の4台を追い上げにかかる。後方ではカレル・アブラハムが転倒リタイア
残り4周でロレンソはイアンノーネに追いつくと4位争いを展開。コース前半のS字セクションのコーナリングアプローチで進入速度に勝るロレンソがイアンノーネを素晴らしいテクニックで抜き去り残り3周で4位に浮上。しかし先頭のマルケスはおろか、3位のロッシまでもまだまだ遠い
残り2周でのトップマルケスと2番手ドヴィツィオーゾの差はコンスタントに3.5秒


結果は1マルケス、2ドヴィツィオーゾ、3ロッシ、4ロレンソ、5イアンノーネ、6ブラッドリー・スミス、7カル・クラッチロー、8アレイシ・エスパルガロ、9マーベリック・ヴィニャーレス、10ダニロ・ペトルッチ、青山は最後バルベラと競ったが11位をキープ、つづいてオープンカテゴリのトップにエクトル・バルベラ、ニッキー・ヘイデン、ジャック・ミラー、アルバロ・バウティスタ、ユージン・ラバティ、ロリス・バズ、アレックス・デ・アンジェリス
カレル・アブラハムマルコ・メランドリ、ヨニー・エルナンデスはリタイア
マルケスのトップスピードは337.8km/h


COTAでMotoGPが開催されるようになって3年目だが、2013年、2014年、2015年と3年連続でマルク・マルケスがポールトゥウィンと、まるでマルクのためのアメリカズという状態だ
ドカティ勢はよほどカツカツに燃料管理していたのかウィニングラップ中にガス欠、イアンノーネは他の車に2ケツして帰ってきた
青山はペトルッチを抜いて10位まで入って欲しかったが急な参戦ということもあり、18番グリッドからの11位は結果としてはまずまず。なにより、マシンを痛めることもなく無事レースを走り切ったのを喜ぶべきなのかもしれない