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こういうのが「感動のなんちゃら」とかって言われると、なんかこう「一般大衆に受け入れられる感動のラインはこんなもんなんすか」とか思っちゃうよね。なんか書いてて俺すごいヤな奴みたいになっちゃってるけど。
「タイトルがウケ狙い」的な批判はスルーするとして(まあ実際単なる語呂合わせなんだけど)、長い事わだかまっていた心のあれやらが「"あの時の生命《いのち》"って猪木のあれに似てるよね」ってたったそれだけの思いつきで瓦解するみたいなプロットがうんこていうか、まあ邪悪というか人間の悪い側面を寄せ集めた的な"松井"によって社会不安障害を抱え…ていう設定はともかく、同じ人間にレイプされたあげく妊娠->流産してしかも主人公に密かに思いを寄せていたみたいな超ご都合主義のヒロイン持ってくるみたいなのはどうなんやろと。安易ではないにせよ人の生き死にに絡めて感動を誘うてなケータイ小説とあんま変らんような。ていうかいくら復帰しつつあるにしても主人公これじゃただの素直な若者だしなあ。まあある意味そういうなんていうの?"心に傷を負った若者像"の理想としての"杏平"であったり、そういう"ナイーブな若者が憧れられるおっさん像"の理想としての"佐相さん"であったりするわけで、そこにさらに過去の心傷を共有できるヒロイン登場みたいなのはやっぱ詰め込み過ぎやないかとも思うわけですよ
まあ強いて言うならまとめ方はやっぱうまくて、そういう意味では「ああ、こういう感じであれすれば感動作って感じになんのね」みたいなテンプレとして活用するのがいいと思います。
これ売れたかどうか映画化されてヒットしたのか全然知らないけど、まあ平たく言えばゴミです。