Immortals


これもう日本で公開されてんのな。
狙いとしては完全に"300<スリーハンドレット>"の路線。
監督はインド出身『ザ・セル』『ザ・フォール/落下の王国』のターセム・シン。ムンバイ出身のフリーダ・ピントが出てたりとなかなかインドに縁の深い映画。衣装は『ザ・セル』に引き続き石岡瑛子
古代ギリシャ舞台ということでアテナが出てきたりゴールドセイントが出てきたりと完全に聖闘士星矢なノリで相変わらず男の子しか楽しめない内容となっております。
悪側代表のミッキー・ロークの残忍っぷりが冴え渡っておりまして、(特に前半)随所で「あいたたた」となることうけあい。


で、テセウスと言えばミノタウロス退治だったり「テセウスの船」などいろいろやんちゃな伝説があるものの今回の筋立てはまったくその辺とは関係なく、ただ単に光と闇の神々の代理戦争における光代表という位置づけ。ゼウスもゼウスで人間に干渉しちゃいかん!とかいってマジ切れしたワリに幼少の頃からテセウスを育て上げていたり、他にもなんだかんだ首突っ込んだりと意味不明ではある。ま、ゼウスってそういう奴だけど。
テーセウス - Wikipedia


あと映画としてはめずらしくペリラオス(もしくはペリロスあるいはファラリス)の雄牛が登場するも、これ古代ギリシャと神話がごっちゃになってんじゃねえのかなぁとか。よくわからんですが…
まあ古代ギリシャの拷問器具の映像化としては面白くもあり
ファラリスの雄牛 - Wikipedia


オチはまあとりあえず相打ちエンドで光勢力の辛勝という感じで「俺たちの戦いはこれからだぜ!」「人間ども!次の出入りもよろしくな!」とギリシャの神々マジ容赦ないです。いい加減自分たちの予定調和的闘争に人間巻き込むの止めて欲しいですねと
主演は『チューダーズ』に出てたヘンリー・カヴィル、悪の王にミッキー・ローク、今回目立つけどいまいちキャラ立ちが悪かったスティーブン・ドーフ、どうしても『インディージョーンズ』で水晶髑髏抱えて右往左往してたボケ爺ちゃんのイメージなジョン・ハート、前述のフリーダ・ピント、イギリスの福山雅治ルーク・エヴァンスなどなど、となっております。
古代ギリシャ関連とかギリシャ神話関連おさらいしとくとなお楽しめるかも知れません。逆にブチ切れるかもしれませんけどね。良く知らないけど

ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]

ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]

ザ・セル デラックス版〈特別プレミアム版〉 [DVD]

ザ・セル デラックス版〈特別プレミアム版〉 [DVD]