インサイド・マン(2006)

監督はスパイク・リー。昔に比べるとずいぶん大御所じみてきたなこの人は


デンゼル・ワシントンのいつものイメージとはちょっと違う(頭は切れるが)砕けた役柄が良い。
対役のクライヴ・オーウェンはイギリスの俳優だが貫禄充分。この人『ボーン・アイデンティティ』にも出てたんだな
ジョディ・フォスター演じる女弁護士は役回りとしては余計だが、アクセントとしては上々。
ウィレム・デフォーは今回は地味な役所
クリストファー・プラマーってトラップ大佐(『サウンド・オブ・ミュージック』)だったのか!『あの日の指輪を待つ君へ』にも出てたね
デンゼル・ワシントンの相棒役キウェテル・イジョフォーはロンドン出身のナイジェリア系。なかなか雰囲気があって良い


撮影は『π』『レクイエム・フォー・ドリーム』のマシュー・リバティーク。どちらかというとベタな絵作り
音楽は『マルコムX』『ジャングル・フィーバー』『スクール・デイズ』などスパイク・リーと組んで長いニューオリンズ出身のテレンス・ブランチャード


ネットの感想を見るとオチや伏線についてあれこれ疑問があるようだが、そんな難しいプロットではない。ていうかそんなことよりデンゼル・ワシントンのセクシーさとかクライヴ・オーウェン演じる強盗の小粋っぷりとかジョディ・フォスターの腹黒っぷりとか細かな登場人物の描かれ方とか、エッセンスを楽しむべきなのよねこの映画は。