ウェアラブルカメラ・アクションカメラとも言うようだ。
バイク車載・車外カメラとして使うか、車内に設置するのかでかなり選定基準が変わってくるだろう。自転車かスノボかマリンスポーツか、またどこに装着するかでもかなり変わる。だからどういう用途で、どういうフィールドで、なにをどういう風に撮りたいかでどれを選ぶかは変わってくるはずだ。
選定基準としては
あたりか。あえて付属ソフトウェアの品質は考慮しない。この手の機材を購入するなら既に持っていることを前提にする。ぶっちゃけ撮って上げるだけなら携帯(さいきんは防水の機種も多いし)の方が便利だし…
ドライブレコーダー用途では専用品がたくさんあるのでそこから選んだ方が良いような気がするけど今回は調べてない。
2輪でも4輪でも車載するなら電源や重量の問題はそれほど気にしなくてよさそうだ。バッテリーの持続時間よりも耐衝撃性が気になるところ。
バイク車載だと雨の日にはかなりの浸透圧がかかるので防水性能は高いにこしたことはない。
自転車車載は重量は気にしなくてもよさそうだが、防水性能とバッテリーの持続時間が気になる。トレイルの種類にもよるがガツンと大きなショックがかかることもあるのでそれなりにがっちりしたマウントが欲しいところ。
スキー、スノボでもゲレンデメインなら重量の問題はそれほど気にする必要はないかも知れない。バックカントリーなら重量は極力抑えたいところではある。バッテリーの持続時間もそうだが、低温での動作やバッテリー寿命の低下、それにグローブをはめた状態での操作性もチェックしておきたい。
マリンスポーツならなにより防水性。装着できるところが限られるのでセパレートよりは一体型の方が良さそう。
これを書いている人は冬季山岳のマルチピッチクライミングが主とするフィールドになる。1ピッチに2時間以上かかることもあるクライミングを3〜5ピッチ繰り返すことを考えたらバッテリー寿命は長いにこしたことはない。重量的にもシビアなのでできる限り軽量であることが望ましい。防水性能も高いにこしたことはない。
記録方式はH.264/AACでMPEG4か.movなコンテナが主流なようだ。記録は当然SDカード。
ユニットの値段が下がったのか価格帯の安い製品が増えてきた。
参考サイト
オンボードカメラの専門店なんてものがあったのね
GoPro
レビュー
一体型(カムコーダー)でカメラ部が分離してないのは利点でもあり欠点でもある。扱いは楽だがバッテリーの持続時間や増設バッテリーのことを考えると不利。ヘルメットにつけたときも若干大きい。ただカメラからコードを伸ばせる範囲にレコーダーを設置することが困難な場所(車のフェンダーとかサーフボードの上とか)では一体型の方が良いよね。
別売りのLCD BacPacをつけることもできるが直付け増設タイプなのでいまいち利点がない。これで普通のカメラにもなるよ、って言っても普通のカメラとして使わんだろこんなのw
バッテリはリチャージャブルで持続時間は2.5h
ボディキットのみのNakedが定価\31,500
ヘルメットストラップが\1,575からと比較的安い
Contour
レビュー
ContourHDとContourGPSの2製品がある。GPSの方はGPSトラッキングとBluetoothを内蔵しているがバッテリー持続時間がやや短い。
バッテリはリチャージャブルで持続時間はHDが2.5-3h、GPSが2-2.5h
外形は縦長でヘルメットにつけた時もGoProより若干すっきりして見える。横付けのヘルメットカムとしてはこちらの方が良いかもしれない。ただしGoProのように顔を撮るようなアングルで取り付けるのは難しそうだ。
レンズはローテイト機構をそなえていて、レンズ左右から出るレーザーのガイドによってアライメント調整を行うことができる。これは使い勝手の上で大きな利点。
ケース付のGoProに比べ防水性能は劣りそうだが別売りで防水ケースもあるのでマリンスポーツでも使うことができる。
価格的にはGoProとそれほど変わらない。単体で\34,900、マウントアダプタやカーチャージャーなどが付いたフルキットで\42,900。防水ケースは\4,590である。じゃぶじゃぶ水につけて使うならGoProの方が良いだろう。
尼だと\27,800からとなんか安くなってるな。防水ケースも\3,000と尼のが安い
GoProとContourHDの比較はこちらにも
http://www.junichiro-nakata.com/blog/bicycle/2009/10/09/contourhd_gopro-hd/
POV.HD
まだ予約の段階なのでレビューはないがいくつか反応はあるようだ
記録部と別にリモコンが付いてくる。ヘルメットカムやバイク車載ならセパレートの方が使い勝手が良さそうだ。
バッテリーは単3x4本で充電の手間がない。ただ記録部の重量が328gとちょっと重い。バッテリーを除いたカメラ、記録部、ケーブル、リモコンの合計重量は538gにもなる。
なお記録部は50cmまでの防水なのでじゃぶじゃぶしたいなら別途防水ケースが必要。専用ポーチやショルダーホルスターもあるけど、取りまわしはやっぱちょっと面倒そう。
バッテリー持続時間はアルカリ電池で2.5h、リチウムイオンだと5hをうたっている。
価格も高く、予約価格で\69,900といいお値段だ。
HD170
- メーカー
- Drift | No matter what moves you, capture it best with Drift – Drift Innovation
- 代理店
- 人気が高まっているパンツドレスの魅力を紹介 - パンツドレスの魅力をピックアップ
レビュー
2011から夜間撮影とスローモーション撮影に対応したHD170 Stealthが登場している
どうやらStealth発売に伴って旧HD170の方は製造販売を終えるようだ。
このカメラもローテイト機構を持っているので取り付け自由度は比較的高い。ContourHDより重いが液晶内蔵なので画角の調整もしやすいだろう。
Muvi HD
- メーカー
- Veho
Vehoはやたら小さくて安い製品を出してて、これは640x480だけど
Muvi ATOMなんてこんなにちっちゃいのもある
HD製品ではSDHDのMuvi HD7とFullHDのMuvi HD10の2製品
どっちも外見はほぼ同じでSDかFullHDかってとこだけが違うみたい。
背面に液晶と操作パネルを配置してあってクリップ付のホルダーでカバーするようになっているが、これだと使い勝手悪そうだなぁ
バッテリはリチャージャブルで持続時間は3h
81g H80xW47xD19mmと超小型軽量。お値段も1万円台からと軽量だが防水ではないところがネックか。
比較検討
さてさて、ここからが本番
まず以上5機種について防水性能から比較していこう
機種 | 価格 | 防水性能 | 防水ケース | |
GoPro HD | 29,900 | 60m | - | - |
ContourHD | 34,900 | △ | 4,590 | 10m |
POV.HD | 69,900 | 1m(30分以内) | 11,700 | 3m |
HD170 | 39,900 | △ | × | × |
Muvi HD | -($159.99) | × | × | × |
※価格はコムコム調べ
POV.HDはIPX7、ContourとHD170はIPX6相当で水につけるのはダメ。HD170は純正の防水ケースも用意されてないようなので、使い勝手はともかく日本のフィールドには向いてない気がするな。雪山でも相当気を使わないと壊れちゃいそう
Muvi HDは耐水ですらないし、防水ケースもMuvi AtomとMuvi Torin/Pro用はあるがHD用はない。
なんか防水性能見ただけで結論が出ちゃいそうな勢いだなw
ケース含めた性能と価格で比較すると防水性能ではGoProがダントツで良い。防水だけで考えたらGoPro一択といってもいいぐらい。
期待はずれだったのはPOV.HDか。ヘビーデューティなイメージなのに実際の防水性能はそこまででもない。ケースもハードプラスチックじゃなくてビニールパックなわりには高いしケース使っても3mまでとしょぼい。
次にカメラ性能を比較してみる
機種 | 画角1 | 画角2 | F値 | 最短焦点距離 | ||
GoPro HD | 127º | 11mm | 170º | 1.9mm | F2.8 | 0.6m |
ContourHD | 110º | 15mm | 135º | 9mm | 不明 | 不明 |
POV.HD | 142º | 7.5mm | 95º | 19.8mm | F2.0 | 0.7m |
HD170 | 127º | 11mm | 170º | 1.9mm | 不明 | 不明 |
Muvi HD10 | 160º | 3.8mm | - | - | 不明 | 不明 |
画角1は1080p時の画角2は960pもしくは720p時の画角。それぞれの後に35mm換算時の焦点距離を入れてみた。しかしスペックシートにF値や焦点距離を明記しないてのはどういう了見だw
こうやって35mm換算してみるとかなりの広角だな170ºとかどんだけだw