スカリー、ジョブズについて語る

ソニーが今のiPodのような製品を出してもいいはずだったが、そうはならなかった。それをしたのはアップルだった。iPodは、ユーザーの目線で発想し、システムを隅から隅まで見渡すところから始めるスティーブ・メソッドによる産物の典型なんだ。

ティーブは常にシステム全体を見渡せるところにいた。実際のデザイナーではなかったが、いいシステムづくりに長けていた人物だった。これは他の会社にはあまりみかけない要素だ。たいていは、得意分野に集中し、その他は外注するものだ。

中国までにも及ぶiPodサプライチェーンは、iPodという製品そのものと同じぐらい洗練されたものだ。ユーザーのための製品デザインと同様に洗練されたサプライチェーンのデザインを完璧に構築するという難題を彼らは解決しているんだ。全く違うところから発想しないといけないことであるにもかかわらず、だ。

スカリー、ジョブズについて語る(2) | 田園 Mac 〜Mac Pastorale〜