コミPO!


コミPo! ~マンガは伝わる。3Dキャラで組み立てる、マンガデザインツール

田中さんはあくまでアマチュアや一般的なマンガファンが使うことを前提に考えられていますが、俺としては、これはプロの使用にも耐えるソフトになると思いました。プロが使う場合、絵柄は当然自作のキャラクターになりますが、たとえばオーダーメイドによるキャラや背景の3Dデータを提供する会社が現れればよいわけです。

田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!: たけくまメモ

一つには

  • 画力においてプロとアマの差がなくなる時代においてどこで差別化をするか

という、かなり将来の展望と

というわりと近い将来における可能性。
まあ言って見れば「なんでもっと早くこういうプロダクトがなかったんだろうな」という思いはある。
誰かが言っていたが社内資料やマニュアル制作で力を発揮しそう
ただ背景やモデルデータを提供する会社が現れたとしても、充分な儲けにつながるかといえば難しいような気がしないでもない


あと気になるのは

 そのほかゲームメーカーにゲームキャラクターの3Dモデル化を提案していくほか、出版社と連携した漫画コンテスト、3Dモデルのカスタマイズ制作などビジネスの可能性も広く探る。現時点ではユーザーが自由に3Dモデルを作成することはできないが、「個人でも契約を結んだ上で3Dモデル用のツールを提供し、販売、配布してもらってもいい」(田中氏)とのこと。将来的にはユーザーが作成した3Dモデルを自由に利用できるようにすることも検討しているという。

田中圭一氏が企画したマンガ作成ソフト「コミPo!」、12月に発売 - CNET Japan

というあたり
モデル配布自由化しないとユーザコミュニティ加速しないと思うけどなー


で、現状のマンガ界隈は作家が満足に食えているというわけでもなく、海外スキャンレーションの還流で割と深刻な侵食を被りつつあって、出版社と作家のパワーバランス的にわりと不当な契約を結ばされたり、あまりの理不尽な扱いにぶち切れする作家も散見されたりとかいうアンフェアな状況が常態化してたりで、「コミック版初音ミク」と言われても素直に喜べないという気がする。ヴォーカロイドとニコ動でみんなが曲作ってみんなで楽しむって流れが音楽業界に止めを刺しつつあるように、コミックシーケンサーの普及がマンガ業界というより出版業界のマンガ関連に止めを刺す日も近いのかもしれないな。まあそれが良いとか悪いとかは別にして。単行本を売って印税で儲けるという現行のモデルは早晩終焉するにしても、作者の労力を不当に搾取するような、そしてそれが常態化するような事態はできる限り避けたいわな。今この現状はすでにそうなっているような気もしないでもないが


ジャパンウォッチ系海外サイトでも取り上げられて海外勢の注目も高そうだ
Create Manga Like a Pro with Comi-Po! - News
http://www.dannychoo.com/post/en/25854/Comipo.html
英語版のインフォメーションがないのが惜しまれる