コノテーション

connotation

(特に「デノテーション」に対して)言語記号の潜在的な意味。
たとえば「日の丸」は「日本の国旗」であると同時にしばしば「右翼的図形」と認識されるが、
前者はデノテーションであり後者がコノテーションであるとされる。
デノテーションが普遍的であるのに対し、コノテーションの内容は個人に左右されやすい。
伴示、内示、内示的意味などとも表現される。

コノテーションとは - はてなキーワード

 言葉には表向きの意味と、裏に隠された意味とがあることは、みなさん経験的によくご存知だと思いますが、言語学では前者をデノテーション、後者をコノテーションと呼ぶのだそうです。少々乱暴かもしれませんが広い意味で捉えれば、コノテーションとは「タテマエ」に対する「ホンネ」であったり、長い付き合いの間での以心伝心のようなものであったりすると言ってもいいでしょう。有名な京都の「ぶぶづけでもどうどうすか?」が実はそろそろ帰って欲しいという催促だったり、亭主の「オイ」の一言でビールが出て来たりするのがそれですね。特に日本語はコノテーションに富んだ言語だと言われているようで、外から見るとそれが「曖昧さ」と感じられ、ひいては日本人そのものをも曖昧だと印象づけられる事になっているようです。以前ここで紹介した事がありますが、『日本語の復権』(講談社現代新書)の中で、著者・加賀野井秀一氏は欧米の文化を「表現の文化」とするならば、日本のそれは「察知の文化」だと言っています。言外に隠された細やかな心情や、言葉の持つ本来の意味以外の匂いのようなもので真の意味を嗅ぎ分けてコミュニケーションをはかる文化とでも言えば良いのでしょうか。そして日本人はそれが得意だという事にもなりましょうか。

http://www.asahi-net.or.jp/~fv9k-fkd/zatubun/konotati.html

(1)言外の意味。含意。

(2)〔論〕 内包。共示。潜在的意味。
デノテーション
(3)〔論〕中世論理学で、ある語が具体的事物を指示するとともに、抽象的事物を随伴的に指すとき、この後者の働きをいう。例えば「白いもの」は、具体的な事物を指示しつつ、同時に「白さ」を随伴的に指しもする。

本来の意味は含蓄、言外に意味するということ。広告の言語表現のほぼ全てがこれで、レトリックを使った装飾性の高いコピーをいう。その一方、事実物を示すだけの言語をデノテーションという。

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