- 作者: ハンナアーレント,ウルズラルッツ,Hannah Arendt,Ursula Ludz,佐藤和夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/04/27
- メディア: 単行本
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流し読みなので内容はほとんど掴めていない。再読必須
あるものが感覚的世界と同様、歴史的・政治的な世界で現実に存在するのは、それがあらゆる側面から示され知覚されることができる場合のみだとしよう。これが正しいとすれば、現実というものが一般的に可能であり、その存立が保障されるためには人間あるいは民族が複数あり、立場が複数あることが必要だということになる。言い換えれば世界が成立するのには諸々の視点が存在してのみ可能だし、世界とは、この世のものがあれやこれやの秩序で眺められてのみ存在するのである。