WATARIDORI

WATARIDORI スタンダード・エディション [DVD]

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監督は『ミクロコスモス』にもナレーションで参加していた俳優ジャック・ペラン。『ニュー・シネマ・パラダイス』で成長したトト役をやったおっさんだね。『ロシュフォールの恋人たち』にもマクサンス役で出ていた。
CSで流れたのが日本語吹替版で、安田成美がナレーションしててジャック・ペラン本人のナレーションが聞けなかったのがやや残念
ドキュメンタリー映画としては異例の20億円という予算も、本国フランスでの280万人以上の動員も観れば納得というか、映像的にはほとんど奇跡のような作品。
観てるあいだずっと「どうやって撮ったのか」ってのが気になってたんだけど、ウルトラライトプレーンや熱気球はともかく、この撮影のために40種1,000羽の鳥を飼育して、雛の頃から人や機材に慣れさせたりしたらしい。やっぱそうでもしないと無理だよなぁ。たぶん回したリール総数も凄い長さなんだろうけど「素の鳥」を撮るために費やした労力がすごい。2,3チームで長期間で撮ったのかと思ったが、6チームで3年(おそらく撮影期間だけかな)と意外に短期間。特殊撮影の技術を持った人間が世の中にそんなにいるものかと思ったが意外にいるものなのね。まあ撮影範囲が南米、北米、スカンジナビア、地中海、北極海、南極、と広いので少チームでは回りきれないか。撮影監督は14人とこれも多いが多いだけの意味があったと思えるクオリティではある。
こういう作品をこれだけの予算で作ることができる、作る人たちがいるってのはほんとにすごいことだよなぁ