功殻機動隊

ようつべに英語版が転がってたのでついつい見た。内容は把握してるので英語でもあんま違和感ない。ところどころわかんないとこもあったけど。
15年前、劇場で観て以来見返すこともなかったんだけど、いま改めて観ると面白いなやっぱ。イノセンスより面白い。過激だわ、内容が。よく作ったもんだと思うこんなの。95年といえばアニメが本格的にデジタル化しはじめた頃の作品でもあり、本格的に海外に売り出して成功したはじめて(でもないか)の作品でもあるんだけど、まったく古さを感じないな。あと、悪い意味での押井臭をあんま感じない。犬とか雨とかジャンクな都市景観ぐらい。
この15年、なにが変わって、なにが変わらなかったんだろうね。
そう、思い出したけど、この映画公開当時、まったく人気がなかった。どれくらい人気がなかったかというと、名古屋で上映したのはたった一館。当然メジャーな映画館ではなく、かといってミニシアターでもない、浄心劇場っていう名古屋の繁華街からちょっと外れた浄心のパチンコ屋の2階にある、ほんとに小さな、たぶん名古屋の映画ファンでも行ったことある人いないだろってぐらいマイナーな映画館、フィルムじゃなくて3管式のプロジェクターしかないようなとこで、しかも1週間だったか1日だったか忘れたけどそれぐらいの短い期間しかかからなかった。それぐらいマイナーな作品だった。俺が学校さぼって見に行ったときですら20人もいなかったんじゃないかな客。だから名古屋在住で、この映画劇場で観たって人、ものすごい少ないと思う。
士郎正宗じたいは、それまでに何作もアニメ化や映画化されてたから(ブラックマジックM66やアップルシードドミニオンは映像化されてた。ただしLDで)、それほどマイナーってわけでもなかったけど(といってもその手のオタ内でという話だが)それがこんなに名前が売れるなんて(といっても一般の認知はそれほど高くないんだろうけど)、その当時は考えもしなかったなぁ…DVDってすごい
やっぱマーケティング関係なしに出した作品でも、作品そのものが持つクオリティとパワーでこれだけのものを切り開けるって(時間はかかったけど)すごいことだったなと、思うね、いまならね

※追記
そういえばおれ2年前にもCSで一回観たな。でもそんときはこれといって感想がなかった…
なんでいま良く思えるようになったのかよくわからね。英語版だからかな?