Lorem ipsum

http://ja.wikipedia.org/wiki/Lorem_ipsum

文書のレイアウトを決める際、テキストの入る部分はべた塗りや記号にするよりは実際の出来上がりに近いフォントによる文章を入れた方が完成時の姿を想像しやすい。しかし一方で、文章が入ると文書全体のデザインよりも文章の内容の方に意識が集中してしまう。そこで欧米などの出版業界やデザイン業界ではタイポグラフィやレイアウトにプレゼンテーションの焦点を当てるため、意味の全くない文字の羅列をテキスト部分に流し込む。

こういった意味不明のダミーテキストを、ギリシャ語(英語圏などでは意味のわからない文章の典型としてギリシャ語が引き合いに出される)にちなみ「グリーキング」(greeking)という。「lorem ipsum」は、英米の出版業界で印刷業の始まりの15世紀以来伝統的に使われてきた典型的なグリーキング用の文字列であるが、これはギリシア語ではなくラテン語がもとである。「lorem ipsum」は古典ラテン語に非常によく似ているため見る者に内容についての興味を起こさせるが、実際には全く意味を持たないように作られている。また英語における各文字の出現頻度とほぼ等しいため、プレゼンテーションには向いている。

元ネタはキケロなんだね