iぱd

これもdsbdから
http://www.atmarkit.co.jp/news/analysis/201001/29/apple.html

 私が主にソフトウェア開発に従事していた1990年代半ばという時代において、Appleのプラットフォーム向けの製品開発は、苦労の割に報われないプロジェクトだった。販売本数が少なく、日本のアップルはちゃらちゃらしたマーケッター的兄ちゃんで構成されているので、技術サポートはアメリカ丸投げで貧弱。その反面、濃いユーザーからの要望は高く、品質チェックでの手は抜けなかったからである。

 あの頃のアップルときたら、落日の象徴だった。その落日の最大要因は「ソフトウェアとハードウェアの一体販売」である

うむ、まさに、まさに

 使ってみれば分かるが、Kindleは、読書するユーザーのことをよく考えたデバイスである。特にパソコンを使って本を読むことから生じる“落ち着きのなさ”の解消に特化している。

 古さすら感じさせるインターフェースは、「ページをめくったらじっくり読む、まためくる」の繰り返しであり、落ち着きのない“動的”ブラウザインターフェイスとは別の方向性を強く感じさせる。またE-Inkは読みやすく、省電力モードで消えてしまう画面を気にすることもない。バッテリーも長時間保ち、軽いため腕も疲れない。コンテンツの購入は3G回線で行われ、パソコンもいらない。

 おそらくKindleは、テキスト系電子デバイスでは稀有な「長時間利用し、その間あまり操作しない」ことを前提に設計されているデバイスに分類されると思われる。
iPadでアップルは再び勝てるのか?

そうkindleのモデルはiPodそのまんまなんだ。で、リリースした直後にiPadが出てきちゃった。
でもたとえば電子辞書とnetbookが微妙にバッティングしないように、KindleiPadも直接にはバッティングしないんじゃないかなと
しかし製品としての魅力、ユーザへの訴求力を比べればどちらがより魅力的なのかは明らかだよねとも思う


実際のところ、Amazonがすぐに本体値下げに走ることはまずないと思う。それに値段を下げてもiPadに勝てるかというと、やっぱりこれは競合分野が違うので、Kindleは少なからず台数を伸ばすかも知れないが、だからiPadのシェアを侵食したということにはならない。Kindleはあくまで書籍の延長であり、iPadiPhoneの延長なのだ。


あとこの人はあえて言及してないのかも知れないけど、瀕死のAppleが再び「クールな企業」へ復活したのは「ジョブズの復帰」というイベント抜きにはやっぱ語れないんじゃないか?iMacが出てなかったら、あのまま互換機路線を続けてたら、Macがベージュのままだったら、ハイエンド指向を追い続けていたら、おそらくiPodが出るまえに、iTMSが確立する前に、Apple自体が消え去ってしまっていただろう。そしてOS9を切り捨ててOS Xに移行するのも、IBMを捨ててPowerPCからIntelに乗り換えるのも、やっぱりジョブズがいなければ不可能だっただろう。
それらの決断は、EMSの活用による価格競争力の強化という面を取り上げただけでは説明しきれない部分だ。
そう、思えばMacユーザーは何度も見捨てられてきた。CISCからRISCに移行したときも、OS9からOSXに移行したときも、PPCからIntelに移行したときも、何度も何度もハゲに裏切られた。それでもAppleはどこまでもAppleらしくあったし、Appleにしか出せない製品をいかにもAppleらしいカタチで出してきた。だからユーザはハゲの口車に懲りずに乗っかってはMacを買い続けてきた。ああなんと呪わしいハゲよ。


ついでに言うなら、ウォークマンは実はiPodとはバッティングしない。ウォークマンはあくまで"オーディオ"というジャンルの製品で、それはやはり今でも変わらない。さらに言えば、iPodよりはるかに安いMP3プレーヤはそれこそ山のようにあるが、なぜiPodが競争力をカケラも失っていないのか。曲を取り込む、曲を探しネットで買う、名前をつけ管理する、プレイリストを作る、携帯プレーヤに移す、これら全部をiTunesより簡単に行えるプラットフォームが存在しないからだ。iPodは単なるMP3プレーヤではなくiTunesにリンクできる唯一の端末なのだ。