ソダバグちゃんの麻薬問題を扱った、いわゆる社会派作品
メキシコとアメリカで画面の色調を変える手は目新しくはないけどわかりやすくて良いと思う
南北アメリカ大陸を蝕む麻薬と麻薬カルテルのネットワークをアウトロー刑事が叩き潰すぜ!とかそういう話ではなくて、無力な人間が無力なりに麻薬と戦う様を、いとも容易くドラッグが手に入る現実を、根深い問題を根深いままに描いているところにソダーバーグらしさを感じた
流入する麻薬はいまや押し止めようもなく、組織は莫大な資金で法の目をかいくぐる。そして子供が優等生でも、家庭が裕福でもけしてドラッグと無関係ではないんだよ、と。そう「あなたの子供だってドラッグをやっているかも、やってしまうかも知れないんだよ」と囁きかける
確かに、アメリカはあまりにも広範にドラッグに蝕まれてしまっているんだろう。ソダーバーグがこういう映画を作らざるを得ないほどに。そして日本だっていつまででも無関係でいられるわけじゃないってこと。いまできることを一生懸命考えて戦っていかなくては日本だっていつかそうなるかも知れないよな。ってそういう作品だった
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