スキナーって誰?

 行動の原因としてなぜ感情とか、認知とか、そうしたものがおきまりのように引き合いに出されるのだろうか? 行動に対する擬似説明が何故幅を利かせるのだろうか? スキナー(1974)は、もしある出来事に別の出来事が続いて生ずると、最初の出来事を原因(時間の前後関係を因果関係と混同する虚偽の論理)と信じてしまう人がいかに多いかを観察している。感情とか思考は通常、行動に先行するので、その内的状態を行動の原因としてしまう。感情、思考、その他の認知の現象は原因ではなく、単に行動に伴うだけである。すなわち、内的状態は付帯情報に過ぎない。どうしてそのように行動したのかに関する情報ではない。

ウィリアム・T. オドノヒュー & カイル・E. ファーガソン

『スキナーの心理学』

http://anond.hatelabo.jp/20091005113712