森薫考

森薫はエロい
ということに誰も異論を差し挟まないだろうと思われるので、"森薫のエロさ"についてあれこれ考察を加えるのはとりあえず置いておくことにしよう
あと、「森薫考」と偉そうなタイトルを付けてみたが今のところ『エマ』と『シャーリー』ぐらいしか読んでない。その点ご承知おきいただきたい


さて…
なにから書こう…
えっと、まずセリフが少ない
セリフが少ないというか独白が少ない
あとキャラの書き分けがうまい。老若男女のすべての登場人物をきちんと描き分けられる女性作家って実はそんなにいないような気がする
これは前にどこかにも書いたが、特に子供の描写が秀逸
人物のタッチはリアリスティックというよりむしろマンガ的であるにもかかわらず、キャラクターひとりひとりの表情を細やかに描き分け、それぞれの些細な心の機微を見事に描き出してみせるのは、この人ならではの稀有な才能といえるだろう
あとコマ割りが映像的
空間把握能力が高いんだと思う。これも女性作家には珍しいような