買っても読んでもいない本についてあれこれいうのもどうかと思うが

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

実は俺、春樹ってちゃんと読んだこと一度もないんだけど、なかなか売れているようだ
バイト先でもこの本を携えてみえるお客様を何度か目にした
なかなかアジったタイトルだけに内容が気になるところだが、どっかで書評を目にしたことがあるはずなのに全然覚えてないなぁ…
こっち
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

は文庫で読んだけど、結構面白い本だと思った
昨日、なぜか深夜にヨシフ・スターリンwiki読んでてこっちの"1984"まんまじゃねえかって思ったもの
あの頃のロシアは小説なんか超越した現実が堂々とまかり通ってたんだからホントすごいよ
ヨシフなんて革命っつっては強盗、強盗、強盗、んで、投獄されては逃走。懲りずにまた強盗ってのを繰り返し、どっか地の果てに放擲される度にその先々で女つくっては子供を生ませ、党内部の勢力争いに勝ってレーニンの後釜をまんまと乗っ取ってからは粛清と称してかつての身内や一般人をもう誰彼おかまいなしに物凄い勢いで殺しまくったんだから
Wikipedia読んでるだけですんげー面白いの
読んでると、ボリシェビキの大会で「もう強盗はやめよう」って議決されたりしたんだからすごいよな、「もうやめとこう」ってことは資金調達の手段として公然と強盗が行われてたってことだからさ、裏を返せば
で、強盗こそ立身出世の手段というか強盗の手腕が買われてレーニンに認められたヨシフはそれでも強盗しちゃうんだけどね
まさに「おそロシア
人のイノチが安すぎワロタwww


話が脱線しすぎちゃった
まあ春樹で、しかもベストセラーになりそうだから、下手したら数週間後にはどっかの古本屋(かブックオフ)に並び、数年後には古本屋街の店頭のワゴンで3冊500円とかで叩き売られると相場が決まっているので、今は買う気はない
そこまで値下がりしても買うか、と言われれば買わないで、せいぜい立ち読みで済ますのが関の山なんだが…
まあ買いたい本は高くても買うよな、売れてる売れてないとか関係なく
欲しいけど売れなそうな(ようは数が出ない、流通しない)本なんかは、買っとかないと消えちゃって二度とお目にかかれないことも珍しくないし、何年かしてやっと見つけたけど意外に値付けが良くて「なんか高いなぁ」なんて思いながら、手垢というほどでもないのだけれど微妙にシミついた古本に渋々金を出すよりも「今買っておいたほうが」って感覚がして、取り置きのつもりで金を出したりはするけれど…
なんつーか奥付に店主の手書きで「\300」とか走り書きしてあるのをみると、もうそれだけでなんか落ちぶれた感、というか、かつての深窓の令嬢が場末の娼婦に身をやつしてしまったような悲壮感とか、って何を言ってるんだ…


今は昔のように古本屋を何軒もハシゴしたりして、それでいて滅多に財布を開くこともなく、あーでもないこーでもないとぶつぶつ言いながら一日を過ごしたりっていうこともできないので、見かけたときが買い時だよね、ってのもあるし。そんなふうに一日費やしてまで数百円か安く本を買う情熱みたいなもん既にないわなってのもある。思えばあれはあれで贅沢な時間の過ごし方だったのかも、なんて思うけどね、今は
で、まあ春樹の本に話は戻るけど、まあ結局買う気はないよ、ってことで、でも気になるから誰か貸してくんないかなぁ…いやマジで


で、もう一冊

厭な小説

厭な小説

こっちも買ってない
買ってないけど、いちおうさらさらっと立ち読みした
ツカの割りに薄い本なのでサクサク読めるよサクサク
で、京極本もまともに読んだこと一度もないので京極がどうこうって話はできないんだけど
装丁、いいよね、この本の装丁すごく良い
装丁が本の内容の演出をしてるって意味では『はてしない物語』みたいな内容が現実世界に溢れ出てきてるような感覚があってそれが面白かったのでつい手にとってしまった。まあ買わないんだけど
読んではみたけど、それほどいやぁ〜な感情は催さなくって、ショートショートとして普通に楽しめる内容だと思う。赤川次郎的というか
そんなこというと赤川次郎ファンにも京極ファンにも怒られそうだけど
この本が古本になって普通に古本屋の書棚に並んでいるとこ想像すると、結構萌えるってまたまた何言ってんだ俺…


結局本が好きっていうか(いや本好きな自覚はないけど)古本が好きなんだよな
なんつーの?そこにある力学?みたいな。いやよくわからんけど古本的経済学っていうかさ
売れた本は高値つかないし、内容がつまんなくて売れなかった本はやっぱり高値つかないし、結局どっちも行き着くとこは同じワゴンの中だったりするわけで
で、古本屋で一番商品が動くのも実はそこ、なんだよな
店の奥の方に大事にフィルムかけて鎮座ましましているようなキコウ本(なぜか変換できない)なんて滅多に売れたりしないわけで…
その証拠にいつまでたってもその店に置いてあったりして、店主も実は売る気ねえんじゃねえかなんて
だから書店は売れる本にスペース割くけど古本屋は違うんだよねって話で、もうちょっとここ突き詰めてくともう少しだけ面白い話になるかもしんないけど、ここでおしまい


で、最後に買った本

ネトゲ廃人

ネトゲ廃人

ネトゲにも廃人にも興味ないんだ。正直
ていか全然まったく興味ないよね。ふつうね。ネトゲとか廃人とかネトゲ廃人とか。「興味ない」が掛け合わさってもやっぱ「興味ない」だもんね。当たり前というか
なんで買ったかっていうと知人がちょっと関わってたりするので、現物は既に見てたんだけど、本屋で平積みされてたので「おっ」と思って買ってみました。インディーズのCDを応援気分で買う感覚?っていうの?売り上げにちょっと貢献ていう自己満足
結局、頑張れよって口で言うより一冊本買った方が良いわけだし。金払う以外に支持のしようがないよね、イチ消費者としては
まだ読んでないし、当分読まないような気もするけど…
しばらくしたら古本屋にでも叩き売ってみようかなぁ…
タイトルといい、装丁といい、実に古本屋むきな趣きではあると思うんだ。いや売ったりしないけど、でも古本屋で見かけたら思わず手に取ってしまいそうな…ね?