悲しい

なぜか
意味がない
なにもかもが
ただ悲しい
いろんなことが
食欲がない
が、
容赦なく腹は減る
今日
所持金を数えたら
借りた金も半分を切っていた
悲しい
とても
生きることを拒絶したい
死にたいとはまた違った意味で
無能だ
悲しい
無駄だった
すべて
悲しい
とても悲しい
これからも無駄に時間を過ごしていくんだろうきっと
これまでもそうだったし
時間が無駄なわけではなく
時間が無意味なわけでもない
ただ、無駄なのだすべてが
無駄だし無意味だ
貴重な時をただ無駄にしている
狂気の沙汰だ
恐ろしいことだ
それは罪だ
この罪科を誰か他の有意義な生と引き換えにできるのなら喜んでしよう
歩行者天国で失われた有意義な生、その有意義な時間
もう失われてしまって二度とは帰ってこないかけがえのない時間と引き換えにできたのなら、どんなにか良かったことだろう
お互いにとって



意味などなくても人は生きられるのだ
本当にそうだろうか
だか意味付けようとする行為はすべて無意味だ
行為の意味を知ることは不可能だ
人はただ行為する
まるでそれが意味あることである、とでも言わんばかりに
人は何かを感じ、感じた瞬間それは永久に失われる
もう何を感じていたのか、何によって感じたのか、それすらわからない
ただ消える
はじめからなかったかのように
そしてそれは永遠に失われたままだ
はじめからそうであったように



悲しい
なにもかも
なにが、ということではなく
ただ、悲しい
非条理なのだ
つまりはそういうことだ
説明することに意味などないのだ
これっぽっちも



わからない
わからないが悲しい
思い、思うこと全てが
望み、望むこと全てが
未来など、なければいい
それがいい