言葉のサラダ

無意味な、支離滅裂な単語の羅列

http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec06/ch082/ch082c.html

ほとんどの人は、左側頭葉の一部であるウェルニッケ野と、前頭葉の一部であるブロカ野が言語機能をコントロールしています。脳卒中、腫瘍、頭部外傷、感染症などにより、この小さな領域のどこかに損傷を受けると、言語機能の少なくとも一部が阻害されます。

失語症は言語の表現や理解能力を失う障害ですが、症状の現れ方はさまざまで、部分的なことも完全に失われることもあります。症状のばらつきは、言語機能の本質が複雑なことを反映しています。失語症の中には、書かれた言葉の意味が理解できない障害(失読症)や、ものの名前が思い出せなかったり、名前を言うことができない障害(名称失語症)も含まれます。名称失語症の人たちの中には、正しい言葉をまったく思い出せない人もいれば、名前はわかっているのにすっと口から出てこないという人もいます。伝導性失語症の人は、話される言葉も書かれた文字も理解して流暢に話すことができるのに、単語、フレーズ、文章を繰り返すことができません。

ウェルニッケ野が損傷すると起こるウェルニッケ失語症では、流暢に喋っているようで、意味不明で支離滅裂な言葉の羅列になります(言葉のサラダと呼ばれることがあります)。

ブロカ野の損傷によるブロカ失語症(表現性失語)では、言葉の意味は大部分が理解できて、どんな反応を期待されているのかも知っています。ですが、それをうまく言葉にすることができません。患者は非常な努力をしながら、言葉をゆっくりと押し出すように話し、ときどき悪態をついて話が中断します。通常は文字を書く能力にも、話す能力と同様の障害が現れます。

左脳の側頭葉と前頭葉にダメージを受けると、ほとんど完全に話せなくなる全失語が起こります。ただし感情の調節を主に行っている右脳がダメージを受けていないため、苛立ちなどの短い単語を発することはできます。回復期には言葉が話せない(不全失語)、文字が書けない(書字障害)、言語が理解できない(受容性失語)などの障害が起こります。

同サイトから「失語症患者へのテスト 」

ブロカ失語症
質問に対し、つっかえながらも、意味が通る答えをします。
質問:「これは何の絵ですか?」(犬がほえている絵)
答え:「イ、イ、イヌ、えー、ペット、そ、そう、ペット、ペット、ペット……ほ、ほえ……騒いでる」 
ウェルニッケ失語症:
質問に対し、流暢に答えますが、内容は意味不明です。
質問:「今日はお元気ですか?」
答え:「いつ? ボーブルズが来ると楽々私の川は黒い箱ウィゼルアバタエイチを流します」
伝導性失語症
言語を理解でき自分で話すこともできますが、他の人が話したり書いたりする文を復唱することができません。
質問:「次の言葉を繰り返してください」「時計と眼鏡を取ってください」
答え:「とれいの ねがで ご ととくがさい」
名称失語症
ものの名前を言うことができません。
質問:「これは何ですか?」(ジャケットの襟の折り返し、腕時計、ペンを指し示しながら尋ねます)
答え:「着るもの、時間がわかるもの、書くもの」

http://hp.vector.co.jp/authors/VA030421/fdd05.htm

四次元以上に現れる独特の半正多胞体。要約してしまうと、以下のように言葉のサラダになってしまい、4次元に慣れていない人には訳が分からなくなる。変人扱いされたくなければ、最初から順を追って説明するしかない。本稿でも別のページで改めて詳説したい。
 正(m1, m2)柱は、m2個の正m1角柱と、m1個の正m2角柱を連結したものである。たとえば正(5, 3)柱なら、3つの正五角柱と5つの正三角柱を連結する。この場合、まず正五角柱を正五角形の面で連結する。端と端をつなぐと、円環状になる。この円環の側面は正方形が5個と3個ずつ縦横につながって二次元のシート状になっている。この五角柱3つによる円環状の(3次元)立体を四次元球の球面上に頂点が乗るように配置する。さて、この円環のすぐ外の空間には正三角柱が5つ円環状につながったものがすっぽりと収まるはずである。なぜなら、後者の円環状の図形の側面にも正方形が3個と5個ずつつながっているから。二つの円環は互いに絡み、直交している。これらの角柱を表面とする四次元図形である。

サラダの作り方    岡耕秋

   単身赴任のある日
   盛り沢山のサラダを作る
   レシピは次のとおり

   キュウリ 小    1/2本
   ニンジン      l/4本
   タマネギ スライス 1/4こ
   パプリカ      1/4こ
   セロリ         適量
   レタス         適量
   茄でタマゴ    乱切りlこ
   それにフレンチ・ドレッシングとする
   気にいらなければゴマ・ドレッシングでも
   マヨネーズ・ソースでもよい
   それから記号化する

   キュウリはパールロングネックレスで
   ニンジンはロンドン骨董市場で求め
   タマネギは誇らかな歌と踊りで収穫し
   パプリカは貸切公演でみつけ
   セロリは温かい時間に育て
   レタスは庭園美術館で拾う
   茄でタマゴはアクセサリー感覚のルーペに
   フレンチ・ドレッシングは浮世絵の一種とする

   脈絡を切り刻み 論理をぶっちぎる
   原形なくサラダボウルでかきまわして
   いわゆるサラダをつくる

   A・ウィニコットの架空の書
   『現代詩演習による連作』にならって
   意味あるようにパッチワークする
   同じような好みの球面でも
   サラダボウルは冷たいエロス
   なでまわしてみる ぐるぐるまわしてみる
   ウサギになる バンビになる バニーガールになる
   電話がかかる 電車に轢かれる 電波がかかってくる

   星座になる コンステレーション 破砕のためにある
   神経繊維のネットワークの点滅になる
   英雄になる 永遠になる 皇帝になる

   精神病棟の
   ドクター・Dに電話する
   今日は宇宙記念日
   サラダをご馳走したい

   支払い代行サービスで
   ボンド・ストリートから
   コレクション・アイテムを下げて
   フェンデイゴールド・ステラの若いゲイと
   午前三時に一緒に来て欲しい

   カンディンスキーを近代美術館で見損ねた
   宇宙究極の
   『言葉のサラダ』はいかがですか