ホネツギマン

原題は"The Naked Man"

整体師のエディは夜はプロレスラー
少年時代いじめられっこのエディはレスリングで強くなろうとするが、息子に同じ道を歩んで欲しい父親に反対され、レスリングの道を断念する。
成長したエディは昼は天才整体師、夜は安い給料を補うためプロレスラーとしてリングにあがる。資格を取得し両親の暮らす街で診療所を開くことになり一度はレスラーを辞めることを決意。父とも和解し、幸せな生活を夢見たのも束の間、悪徳薬局チェーンのオーナー、スティックスに両親と妻、おなかの子を殺されてしまう。悲しみのあまり抑制の効かなくなったエディはリングに戻り、かっての同僚を無残に破壊。「すべての悪は背骨の歪みから生ずる」という信念のもと、街を徘徊するのだが…

キワモノには違いないが、細部のディティールまで丹念に作りこまれた意外な名作。オフビートな描写も織り交ぜつつ落としどころもうまい。監督の今後の作品が期待される。