http://trauma.or.tv/1kouisho/6.html
共依存(Co-Dependency)
共依存の人は、自分自身を大切にしたり自分自身の問題に向き合うよりも、身近な他人(配偶者、親族、恋人、友人)の問題ばかりに気を向けてその問題の後始末に夢中になります。身近な人の取らなかった責任を一生懸命代わりにとり、結果、現在の困った状況を身近な他人本人が決意して解決する必要を与えず、困った状況をそのまま続けるはめになる……あるいはますます困った状況に陥っていく人達のことです。
共依存症者が側にいなければ、他の依存症者のエスカレートはゆるやかになるケースが多いと言われています。それと同じように、他の依存症者が側にいなければ、共依存症者のエスカレートもゆるやかになります。
立場は同等であり、とちらにも同じように問題があります。どちらが悪いという話しではないことをご理解下さい。
共依存者=「依存症の支え手(イネイブラー)」
5つの中核症状
- 自己愛障害
- 自己保護障害
- 自己同一化障害
- 自己ケア障害
- 自己表現障害
16の症状行動
- 自らを犠牲にして他人を助けたり、世話したりする
- 他人の行動、感情、考え方・状況・結果を変えようとコントロールする
- 何か身の回りに問題や危機が起こっていないと空虚になる
- 依存心が強く、一人でやっていけるという自信がない
- 考え方、視野が狭い。社会・地域・自然などへの関心・貢献が薄い
- 現実をしっかり見つめようとしない
- 「No」と言えない。「私」を中心に話せない
- 他人とのパウンダリー(境界)がはっきりしていない
- 自分の身体から出るメッセージに気が付かない。感情の適切な表現ができない
- 怒りに問題がある
- 静かに時を待つ、ということを知らない
- 罪の意識によく襲われる
- 物事が極端。ほどほどに、ができない
- 過去の間違いから学ぶことができない
- 被害者意識に取り付かれている
- 自己の確立ができていない
ピア・メロディー著 "Facing Love Addiction"
アディクションと共依存
http://homepage3.nifty.com/bansoukou/ac4.htm
アディクション(嗜癖・しへき)とは、嗜好やこだわりが強すぎて病的になってしまった状態のことを言います。
ACの場合、悲惨な子供時代に心に開いた大きな穴を満たすため、心が無意識にアディクションに走る場合があります。アルコールやギャンブル、セックス、買い物、自傷行為等にふけることによって、すり替え的な満足を得ていると言えます。またACには、アルコール依存の親にさんざん苦しめられた人が自分もアルコール依存症になってしまったり、レイプやわいせつ行為の被害者がやがて自分から性を売る行為に出てしまったり、虐待されて育った人が自分の子を虐待してしまったりと、知らず知らずの内にトラウマの追体験をしている場合があります。
トラウマの追体験はエンドルフィンを分泌させ快楽を得る嗜癖なのだという説もあり、また追体験によって過去を整理しようとする無意識の試みなのだとか、過去に満たされなかったものを求めている行為だという説もあります。そして嗜癖の一つに、共依存という人間関係の嗜癖があります。共依存とは、暴力をふるう夫とそれに耐える妻のように一見一方だけが耐え忍んでいるように見える関係が、実はお互いに精神的に寄りかかりあっているという病的な人間関係の事を言います。この場合共依存者は妻で、他人の世話を焼き続ける事でやっと自己を表現している、自分というもののない人だと言えます。
ACは自己に対する評価が低く、また健全な人間関係を知らずに育ったために共依存の関係にはまりやすいとされています。・・・しかしACにとって本当に必要なものは嗜癖ではなく、子供時代をきちんと振り返り、現在起こっている問題を少しづつでも解決させていくことなのです。心に開いた穴を本当に埋められるのは、AC本人の心なのかもしれません。
http://media.excite.co.jp/News/weekly/030617/topics_p02.html
共依存=二人の人間の関係を現象として捉える形容詞
恋愛と共依存の違いについて
その2つは次元が違うものだから、どこからが境目という線引きはできないですよ。いえるのは、恋愛感情は非常に個人的なものってこと。共依存というのは二人の関係があって、片方は支配・片方は服従、世話を焼く人・焼かれる人という役割分担が固定されているもの。
基本的に共依存的な関係には喜びが少なく、ウンザリした気持ちや閉塞感がある。恋愛でハラハラドキドキするのは苦しいかもしれないけど、それはウンザリと違う
共依存=ウンザリ
対幻想(ついげんそう)
対幻想(ついげんそう)って言葉があるくらい、恋愛ってものはもともとペアじゃない、個人個人のものなんです。それから、恋愛感情というのは一瞬で飛んで行っちゃうもの。それを固定させようとすると共依存的な関係が持ち込まれるわけです。
- 作者: 吉本隆明,芹沢俊介
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1995/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
共依存と婚姻制度
- 恋愛=自己満足
- 結婚=打算
世話をする・される役割を流動的に担っている依存関係は理想的。でも、世話する側・される側の役割を固定することを前提に婚姻制度が続いてきたわけですから、共依存的な関係は作られやすいですよね。
恋愛の延長として結婚したとしても、恋愛は移ろうものだから翌年くらいには嫌になっちゃう。嫌になっても籍を抜くのが大変だから、みんな諦めて結婚生活を続ける。結婚関係を持続させるのは、婚姻制度という民法と共依存なんですよ
共依存かどうか?
- 支配する・されるの役割が固定している
- 閉塞感
自立した人間(=大人)とは?
- バランス感覚
- 精神的なタフさ
- 自分に対する肯定感
依存心がまったくない人というのはいません。あれもこれも依存だっていい始めたら、みんな共依存になっちゃう。大人はバランスよく適度な依存ができる